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東京の臨床心理士・公認心理師による心理カウンセリング

うつ病の初期症状化かも?悪化させないための対策も解説 

現代社会において「うつ病」は、誰にでも起こり得る身近な病気として認識されています。しかし、その初期症状は気分の変動や軽度の身体不調など、一見すると単なる疲労やストレスと見分けがつきにくい場合があります。うつ病が進行すると、日常生活に支障をきたすほどの深刻な状態に陥ることもあるため、早期発見と適切な対処が重要です。

本記事では、うつ病がどのような病気か、初期段階で見られる特徴的な症状や周囲が気づきにくい点、医療機関を受診するタイミングや治療法を詳しく解説します。さらに、悪化を防ぐための生活習慣やセルフケアの方法も合わせて紹介します。早めの気づきが大きな変化をもたらすうつ病について、正しい理解を深めるきっかけとなれば幸いです。

うつ病とは

うつ病は、脳内の神経伝達物質(セロトニン、ノルアドレナリンなど)のバランスが崩れることで、生じる気分障害のひとつといわれています。ストレスや身体的負荷、生活環境の変化など多くの要因が絡み合い、気分の落ち込みや意欲の低下、睡眠障害などの症状を引き起こす病気です。

厚生労働省など公的機関の調査によると、うつ病は誰にでも起こりうる一般的な疾患であり、年齢や性別を問わず発症リスクがあります。

うつ病の特徴

うつ病の特徴的な症状としては、気分の落ち込み、意欲の低下、集中力の低下などが挙げられます。生活リズムの乱れや食欲の変化、情緒の起伏が激しくなるケースも多いです。

心身の状態だけでなく、対人関係の変化や仕事・家事などの日常活動への支障が見られるようになることが特徴とされています。

うつ病の初期症状

うつ病が疑われる初期段階では、次のような変化が現れやすいです。

しかし、これらの症状は一時的な疲労やストレスでも生じるため、早めの注意とセルフチェックが大切です。

気分の変化

元気が出なくなった、いつも楽しく感じていたことが楽しめない、人と接するのが億劫になるなど、気分面での変化が見られやすいです。朝だけ極端に気分が落ち込み、夕方になるとやや楽になる「日内変動」という特徴も初期には起こりがちです。

身体の不調

疲れやすさやだるさ、頭痛、肩こり、消化不良、めまいなどの身体症状が出ることがあります。特に検査を受けても異常が見つからない「不定愁訴」が続く場合、うつ病の初期兆候である可能性を考えてもよいでしょう。

行動の変化

家事や仕事の効率が落ちる、遅刻や欠勤が増える、対人関係のトラブルが起こりやすくなるなど、行動レベルでも変化が現れます。

やる気を失うだけでなく、感情のコントロールが難しくなり、イライラしたり泣き出しやすくなるケースも初期には多いです。

周りから見たうつ病の初期症状

うつ病は本人の気分や身体の状態だけでなく、周囲から見た行動変化にも表れます。家族や職場の同僚が「いつもより表情が暗い」「会話が減った」「ミスが増えた」と感じる場合、

うつの初期段階にある可能性があるため、早めに声を掛けることが大切です。 人によっては普段より元気に振る舞おうと過剰に明るく見せる「仮面うつ病」の状態もあるため、一見しただけでは気づきにくいケースもあります。睡眠不足や食欲不振、外見の変化(やせた、急に太ったなど)を周囲が感じ取ることで、本人の異変を早期に発見することができます。

いつ医療機関にかかるべき?

うつ病かもしれないと感じても、どのタイミングで病院や心療内科を受診すればいいのか迷う方は多いです。目安としては、以下の状況が2週間以上継続する場合に受診を検討すると良いとされています。

  • ・普段より落ち込みが激しくなる
  • ・眠れない、または昼間も眠気がひどい
  • ・仕事や家事が手につかず、生活に支障が出ている
  • ・理由もなく悲しくなる、涙が出る
  • ・食欲が極端に低下または増加している

うつ病は進行すると治療期間が長引く恐れがあるため、早期相談を心掛けることが大切です。心療内科や精神科の受診に抵抗がある場合、かかりつけ医や産業医、カウンセリング機関でもまずは相談してみるとよいでしょう。

うつ病の治療法

うつ病の治療は、症状の程度や患者の状況に合わせて組み合わせることが多いです。大きく分けると、休養や生活環境の調整、薬物療法、精神療法(カウンセリング)などがあります。

休養・環境調整

過度の負担がかかっている仕事や生活習慣を一時的にセーブし、体と心を休ませることが第一歩となります。職場の理解を得て休職や配置転換を検討したり、自宅での家事負担を家族に協力してもらったりしながら、ストレス源から一定の距離を置くことが必要です。

薬物療法

抗うつ薬や睡眠薬、抗不安薬などを医師の処方で使用し、脳内の神経伝達物質のバランスを整えたり、不眠や焦燥感を緩和したりします。効果が出るまで数週間かかる場合があり、副作用のリスクもあるため、医師と相談しながら適切な薬剤・用量を探ることが重要です。

精神療法

認知行動療法(CBT)やカウンセリングを通じて、自分の思考の癖や感情のパターンを見直し、ストレスや不安への対処スキルを身につける方法です。専門のカウンセラーや臨床心理士と定期的に話し合いを重ねることで、うつ症状の悪化を防ぎ、再発を抑える効果が期待できます。

うつ病の初期症状を悪化させないために

うつ病を早期に見つけ、悪化を防ぐためには、生活習慣やセルフケアの取り組みが欠かせません。ここでは、自分で取り入れやすい具体的な対策を5つ紹介します。

生活習慣を見直す

規則正しい生活リズムを保つことで、体内時計やホルモン分泌が安定し、うつ症状の進行を緩和できる可能性があります。起床・就寝時間や食事の時間をなるべく一定にするだけでもストレスが減り、心身のバランスが整いやすくなります。

十分な睡眠をとる

寝不足や不規則な睡眠は、気分の変動を招きやすく、免疫力の低下とも関係があります。就寝前のスマホやパソコンの使用を控え、寝室の環境を整えるなど、質の良い睡眠を取る工夫が必要です。睡眠障害が続く場合は、医療機関やカウンセリングで相談してみるのも手段です。

栄養バランスのとれた食事を摂る

食事が乱れると栄養不足や血糖値の急変動が起こり、精神面にも悪影響を及ぼすことがあります。野菜やタンパク質、ビタミン・ミネラルを意識的に取り入れ、菓子パンやファストフードに偏らない工夫をすることがうつ予防に繋がりやすいです。

適度に運動する

ウォーキングや軽いジョギング、ストレッチなどの有酸素運動は、リフレッシュ効果やストレス解消効果が報告されています。体を動かすことで血行が良くなり、脳内物質の分泌を活性化できるといわれています。

リラックスできる時間をつくる

音楽を聴いたり、入浴に時間をかけたり、アロマを楽しんだりするなど、日常の中で自分なりのリラックス手段を持つとストレスをコントロールしやすくなります。特にマインドフルネスや瞑想など、呼吸を整えるテクニックも効果的とされています。

うつ病の初期症状が見られたら早めの相談を

うつ病の初期症状には、気分の落ち込みや体の不調、行動面での変化など多面的なサインが含まれます。

こうした症状が続く場合は早めに医療機関へ相談し、適切な治療(休養・薬物療法・精神療法など)を受けるのが重要です。また、周囲の人が本人の異変にいち早く気づき、声をかけることで悪化を防げるケースもあります。普段の生活習慣を見直し、睡眠や食事、運動、リラックス時間などを大切にするだけでも、うつ病の初期段階からの回復を後押しできます。

心の不調が続いて不安を感じる場合、専門家によるケアが必要かもしれません。そんなときはぜひ、東京のHeart Life~こころの悩み相談所~で心理カウンセリングを受けてみてください。専門的な視点からアドバイスを受けることで、不安やストレスを和らげ、より良い状態へ向かう手助けとなるでしょう。

この記事の監修者

丸田 英世

Heart Life代表・室長

<資格>

公認心理師[国家資格](No.7710) 臨床心理士(No.31071)

<所属学会>

日本臨床心理士会

<略歴>

横浜国立大学大学院臨床心理学専修卒業。卒業後、東京都市教育センターで発達に関する相談業務に従事。その後、神奈川県内の心療内科クリニックで心理士業務、東京都内心療内科・心理カウンセリングルームの心理士勤務を経て、2020年6月、渋谷・心理カウンセリングルーム「Heart Life~こころの悩み相談所~」を開業。2024年3月に「Heart Life~こころの悩み相談所~新宿店」を開業。

<公式SNS>

YouTubeアカウント:「心理カウンセラー【臨床心理士】がうつ病について語るCh」
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