適応障害とは何か?-適応障害の基礎知識編-

こんにちは。

今日の東京は、冬のように寒い!最近は本格的に冬らしくなりましたね。

そんな今日この頃ですが、皆様、如何お過ごしでしょうか。

  

先日、2021年のGoogle検査の

「〇〇とは」で検索されたワード第1位になったのが

「適応障害」だったそうですね。

  

今日はそれにあやかり、

適応障害とは何か?ということで

適応障害の基礎知識について徒然に

お話しようと思います。

  

適応障害と言えば、

女優の深田恭子さんが適応障害を発症したことを告白し

休養したというニュースが記憶に新しいと思います。

これがきっかけで

「適応障害って何んだろう?」と思われた方や

「適応障害」ということばの理解が広まったのではないでしょうか。

  

適応障害とは

何らかのきっかけでストレス過多となり、そのストレスを適切に処理できず

その結果、メンタル不調となっている状態のことです。

定義的にはこういうことなのですが

もっとざっくり、分かりやすく言うと

強いストレスのせいでうつ状態やメンタル症状が出現しているという状態のことです。

つまり

適応障害というのは

強いストレスが原因なのです。

分かりやすい例で言うと

Aさん(20代女性)は社会人3年目。

最近、職場の上司が変わった。

その上司は

ミスをすると強い叱責をしてくるタイプの人。苦手と感じている。

今までは叱責されることがほとんどなかったのに

その上司になってからほぼ毎日叱責されるようになります。

  

ある日を境に

朝起きて「会社に行きたくない」気持ちが強くなり

何事にもやる気が出ず

仕事のことを考えると頭痛や吐き気が生じてしまいました。

  

Aさんの症状はまさしく適応障害の典型例ということです。

この場合、Aさんにとっては「職場の上司」がストレス源となっているわけです。

  

このように

適応障害は

ストレスの原因が必ずあると言われています。

但しストレスはひとつだけではなく、複合的に生じていることが一般的です。

  

これに対してうつ病というのは

ストレスの源がはっきりせず、

3~6か月の間で気持ちの落ち込みが続く状態のことで

食欲不振、意欲減退、身体症状等が生じている状態のことです。

  

適応障害の発症原因は

ストレスでありますから

適応障害の治療は

まず今の環境を離れることが症状を和らげる一番の近道なのです。

心療内科受診をすると

適応障害の方には精神科医は

おそらく休職をすすめることが多いでしょう。

まずそのストレスから離れる、という選択を取る。

ストレスから離れると

気持ちは落ち着き、冷静に考えることができるようになります。

そこから今後どうしていけば良いか、考えていくことができるのです。

ですから

適応障害の治療は

まず①休息

②薬物療法

③精神療法

の3本立てとなります。

   

薬物療法は身体症状や精神症状が強いときは

用いることで落ち着くことができるでしょう。

精神療法とはカウンセリングや心理療法のことです。

なぜ適応障害の人に必要か?というと

先程のAさんの事例は

たしかに上司が過度な叱責をするというのは

上司が悪い面ではあります。

しかしながら。Aさんは上司のストレスに耐え切れず

適応障害になってしまいましたが、

同じ環境でもBさんは特にならずに過ごせていることもあるのです。

  

これは人それぞれの

ストレス対処法が違うということがあります。

同じストレスを受けていても

ある人はストレスをうまく受け流せるのに

ある人はストレスをうまく受け流せない。

これは

その人なりの思考パターン、考え方のクセが影響しているからです。

カウンセリングではご自身なりの思考パターンやクセに気付き

ストレスがきたときに

どう対処していけば良いか、考え学んでいくことができるので

次に同じようなストレスが生じた時にも対処しやすくなるのです。

  

  

本日は適応障害とは何か?基礎知識をお伝えしました。

ご質問などはコメント欄よりお待ちしております。

   

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