【4月病】4月によく見られるこころの病気とは?

こんにちは。

4月も後半。早いものです。

そろそろゴールデンウィークのお休みがお顔を覗かせる時期ですが、

皆様、いかがお過ごしでしょうか。

  

さて本日は

この時期ならではの話題をひとつ。。。

   

【新年度、疲れがたまっていませんか?】

新年度になると、様々な環境の変化があります。

入学、引っ越し、就職、転勤、など

今までいた環境からがらりと変化することも少なくありません。

4月の最初は気が張っているのであまり気にならなかったり、

表面的に問題にならなかったりしますが、

4月の下旬ごろになると少しずつ、疲れがたまってくる頃です。

よく「5月病」と言ったりしますが、

これは4月を新生活でスタートして、

全力で駆け抜けて、ふとゴールディンウィークを挟み、

張りつめていた気がなくなってしまって、精神的な疲れがどっと出てしまい、

無気力など精神的に支障が出てしまうことですが、

最近は「4月病」と言われたりして、

4月にも似たようなことが起きると言われています。

   

みなさんは、新年度になって疲れがたまっていませんか?

疲れていても、意外と自分では気づかないものなのです。

   

【なぜ4月にこころの病気がみられるのか?】

ちなみに

「5月病」も「4月病」も正式な精神医学や心理学のワードではありません。

もし仮に

精神医学や心理学の所謂「病名」にあてはめるのであれば、

おそらく適応障害に分類されると思います。

適応障害は、ストレスが原因で起こるメンタルの不調を引き起こすこころの病気。

5月病も4月病も共通しているのは、

新しい環境という「ストレス」から生じているということ。

人は元来、環境の変化にかなり敏感です。

古来の人間は、

変化は脅威ととらえていました。

脅威ということは、

「生きるか死ぬか」というレベルであり

生死にかかわることだったのです。

環境が変わるだけで、天敵が変わり、

どういう天敵がいるか、知らない土地にいくわけで

古来の人類は、変化を非常に恐れていました。

   

もしあなたが、

変化することが「怖い」と感じるのであれば、それは普通のことなのです。

それはいわば、断崖絶壁にいて、「怖い」と感じているのと等しいわけです。

断崖絶壁にいて、「楽しい」と思う人がいたならば、(ごく稀にいるかもしれませんが…)

むしろ頭がおかしいと思うでしょう。

    

現代社会では、天敵という天敵はいないわけですから

いきなり生死にかかわるようなことは殆どないわけです。

その中で、

新年度は大きな変化であり、

ある意味、人類のDNAレベルに備わっている「変化は脅威」という感覚をいわば

呼び覚まされるわけなのです。

  

【4月病や5月病を予防するには?】

では最後に、4月病や5月病をどう予防していけばいいのか?

ということについてお話をしたいと思います。

結論から言うと、

自分がどれだけストレスを感じているか気づき、

そのストレスをどれだけ処理できるかということだと思います。

   

どうしても新年度になって変化がない、っていう人も中にはいるでしょうけれど

会社勤めされていれば、避けては通れないわけです。

   

だから環境変化がない環境はないと思った方がいいわけです。

だけれど、

大事なのは、

その環境で感じているはずのストレスにいち早く気づくこと。

気づいたら、そのストレスを解消することに尽きると思います。

ストレスが全くなくなることはないですから、

どれだけストレスを減らせるか?

そして、減らせなくても、減らそうと努力するか?

これが一番重要だと思います。

   

皆さんも、ふと自分のこころに向き合ってみて、

疲れがたまっていないか?とか

ストレスを感じていないか?とか

こころのメンテナンスを欠かさずやってみてくださいね。

   

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