コロナうつの原因と対処法

こんにちは。

2022年も2週間経ちましたね。早いものです。

東京は寒い日が続き、コロナもだんだんと感染者が増えてきて一抹の不安を抱えつつ

過ごしている方も多いかもしれませんが、皆様、如何お過ごしでしょうか。

  

さて本日は

コロナうつ」について徒然にお話していきたいと思います。

   

【世界を襲ったパンデミック】

未だ収束が見えない「新型コロナウィルス」。

パンデミックから早2年も経ちます。

この2年近くで人々の生活も

大きく変わりましたね。

飲食店は打撃を受ける一方で

ウーバーイーツなどの宅配業やオンライン○○など

IT業界は以前の何倍もの利益を上げていたり

社会経済格差は一段と大きくなった印象すらあります。

   

【コロナうつとは?】

そんなコロナ禍で

コロナうつ」ということばが出てきました。

一体「コロナうつ」ってなんぞや?ということですが、

まず

うつ病とは何か、から話をした方がいいと思います。

  

うつ病の特徴は、

やる気の低下・何事にも興味がなくなる

食欲不振、倦怠感

頭痛・めまいなど身体の不調

不眠

など上記の症状が2週間以上続いたとしたならばうつ病の可能性があると言われます。

   

「コロナうつ」とは

コロナが流行した事が原因によって

引き起こされるうつ病のことを指します

   

【なぜコロナうつになるのか?】

コロナ禍をきっかけとしていわゆる「コロナうつ」の患者さんが増えているという実態がありますが

ではなぜコロナうつになるでしょうか。

これを心理学的に考えていきます。

   

第1に「未知の存在である」ということ。

新型コロナウイルス自体、感染症研究は進み、ワクチンなど出始めているようですが、

未だにウイルスの正体がすべてわかっているわけではありません。

人間は、「未知のもの」が苦手なのです。

例えば、霊的な存在。

目に見えず正体が不明だからこそ、怖いですよね。

例えば、宇宙人。UFO。

正体不明だからこそ、怖いし、様々な憶測が飛び交うわけです。

未知のものはどんな正体なのかわからない、だから

「ひょっとしたら自分に危害が加えられるかもしれない」と

無意識に感じるのです。

   

人は

未知のものに対して

心理的に「闘う」か「逃げるか」を考えます。

今回のウイルスに関しては、

最初は「闘おう」とする気持ちになるのです。

「闘うぞ!」という感覚になります。しかしいくら闘おうとしても

相手がどういうものなのか「未知」であるため、闘う術もありません。

「闘う」という状態は、緊張状態のためずっと続けていると

疲弊していきます。

ひたすら闘っても成果が出ないから。次第に「学習性無力感」に陥ります。

こうしてうつ状態が生じてしまうというわけですね。

   

第2に「大きな変化がある」ということ。

人は変化に敏感です。

古代の人類は、「変化する」ということは

イコール「死」や「脅威」に直結していました。

だからこそ変化することは「怖いもの」という認識が人間のDNAに刷り込まれているのです。

誰も多かれ少なかれ、慣れ親しんだものの方が過ごしやすいですよね。

例えば、居住地、パートナー、会社など。

慣れ親しんだものの方が居心地が良いのです。

ところがコロナ禍で慣れ親しんだ日常生活が様変わりしました。

人類のDNAレベルに「変化=脅威」という感覚が染みついています。

   

ですからこのコロナ禍も「脅威」と感じてしまいやすく

その脅威に立ち向かおうと闘おうとするのですが、

先ほどお伝えしたように、未知のものだから学習性無力感に陥り、結果的にうつを招くというわけです。

   

第3に「人と会えない」ということ。

人間というのは、

社会的動物である、と

かの哲学者アリストテレスは言いました。

   

元来、人は直接人と触れ合いたいと感じている生き物なのです。

しかしコロナ禍で

対面で会うことも憚られるようになり、

オンラインというデジタル上で人と会うことが増えていきました。

人と触れ合いたい、コミュニケーションがしたい、

そのように感じていてもできない現実。

この変化は人にとっては強いストレスになり、うつの原因となるのです。

   

1~3の共通していることは、

ざっくりいうと「大きなストレス」

つまり人類はいまだかつてない「大きなストレス」状況に晒されているというわけです

   

【対処方法】

ではどうすれば、コロナうつを予防・対処できるのでしょうか。

   

コロナうつは

極論、今まで人が感じないようなストレスを感じているということなのです。

ですから対処法としては、

そのストレスを

いかにストレスコーピングするか、にかかっていると思います。

ストレスがかかっている状況の中でできるだけ

自分自身のストレスに気付いて

ストレス解消する。ストレス解消する方法をいくつも見つけていくこと、

ストレス対処しながら、

この変化していく環境になじんでいくことだと思います。

   

#コロナうつ #新型コロナウイルス #うつ病 #抑うつ #自己肯定感 #公認心理師 #臨床心理士 #カウンセリング #ストレス #ストレスコーピング

コメントする