こんにちは。
早いもので1月も下旬に差し掛かり、すっかりお正月気分は抜けてしまった今日この頃です。
まだまだ寒い日が続きますし、
東京ではコロナ感染も続き、耐え忍ぶ冬は続きますが、皆様、如何お過ごしでしょうか。
【カウンセリングの効果を不安視する方は決して少なくない】
これからカウンセリングを受ける方や
現在カウンセリングを受けている方で
カウンセリングの効果に疑問を感じる方は一定数いらっしゃいます。
カウンセリングを初めて受けようとお考えの方は、
特に
カウンセリングを受けたいけれど本当に効果があるのか？と
不安になり懐疑的になることもあるかもしれません。
また現在カウンセリングを受けている方でも
カウンセリングを受けていても変わった気がしない、
と思っている方も少なくないと思います。
実は、初めてカウンセリングを受けられる方は特にですが、
カウンセリングの効果に不安を感じたり、
カウンセリングを受けていても効果を感じない、と思われたり方は、決して少なくないのが事実。
「カウンセリングを数か月受けているが、効果を感じない」
「壁に話をしているみたい」
「カウンセラーから温かみを感じない」
「カウンセラーからアドバイスがもらえない」というような感想を
抱く人はむしろ多いのかもしれません。
【カウンセリングに効果はあるのか？】
では
カウンセリングというのは「本当に効果があるのか？」ということなのですが、
カウンセリングの効果を最大限に感じるためにはどうすればいいのでしょうか。
それを知るためにはまずカウンセリングというのがどういうものか、
知る必要があります。
カウンセリングというものは、何をする場か？
それは、一言で言えば、自分と向き合う場なのです。
自分と心理的な課題に向き合い、それをどう対処するか、とかどう付き合っていくか、考えていく場なのです。
カウンセリングに来られる方は、
何かしらの悩みや問題を抱えていらっしゃることでしょう。
それは突き詰めていくと自分自身の心理的課題が影響しているのですが、
多くの悩みを抱えていらっしゃる方は、それに気づいていなかったり、気づいていてもそこから目を背けたりしているものなのです。
カウンセリングでは、自分の課題に向き合う場です。
つまり自分で自分と向き合っていく、という気持ちが非常に重要です。
キーワードは、自発的・能動的に取り組む、ということなのです。
ですから、
ただカウンセリングルームに来て、30分や1時間、ただ座っていればいい、
というスタンスでいらっしゃった場合はカウンセリングの効果は感じないと思います。
カウンセリングはカウンセラーを言わば鏡にして自分を見つめることです。
むしろカウンセラーを利用してください。
利用しないともったいない。
カウンセリングで必要なことは、
カウンセラーに話をしながらカウンセラーの問いかけに答えながら、
自分の中で「気づいて」いくこと。これが重要なのです。
カウンセリングは自分で自分のことに気づいていく、
それが非常に重要で、
自分から気づかなきゃいけないので、能動的に取り組むスタンスが大切なのです。
ですから現在、
カウンセリングを受けていても効果を感じられていない方のほとんどは、
能動的に取り組むスタンスではないからです。
もしあなたがカウンセリングを受けていて効果を感じていないとしたら、少し振り返ってみてください。
能動的に「気づき」を求めにカウンセリングを受けているかどうか？
このように振り返ることもまた大切な「気づき」につながります。
【カウンセリングに効果を感じないと思われるもうひとつの意味】
カウンセリングでは、その気づきを得ることで自分自身の心の成長や変化につながるのです。
一方で、カウンセリングを受けていても効果を感じない、と思われているのは、
実は自分自身の心理的な課題が含まれていることもあります。
例えば、一番考えられる心理的課題は、
カウンセリングの場では否応なく自分の心と向き合うことになるため、
時に苦しくなることがあるのですが、それが辛い、
つまり自分自身の心と向き合いたくない、恐れている、抵抗があるということ。
これは自分自身の心の問題ですね。
はたまた、
カウンセラーに対して「こうしてほしい」という気持ちが強く、依存欲求が強いのかもしれない。
このように、
「カウンセリングの効果を感じない」と感じていることにも実は深い「意味」があり、
それを解釈していくことも「気づき」には重要なのです。
だから、カウンセリングの効果を感じない、と思っているのであれば、是非、
カウンセラーにカウンセリングの中でお話してください、と私は伝えています。
理由は、「カウンセリングの効果を感じない」と思っていることにも
あなたの心の深層心理が出ているから。そしてそれに気づくことに意味があるからです。
人によっては、「カウンセラーにカウンセリングの効果を感じない、とは言いにくい」と思うかもしれません。
実はそれ自体もあなたの問題がはらんでいることをお気づきでしょうか？
そう感じるあなたの心の問題がそこに象徴されているのです。
というように、カウンセリングを受けていて感じることはすべて「意味」があり、
それを解釈し、
理解し、「気づく」ことにもカウンセリングを進めていくうえで非常に大切なのですね。
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公認心理師・臨床心理士。Heart Life～こころの悩み相談所～室長。
2015年横浜国立大学大学院臨床心理学専修。卒業後、東京都市教育センターで発達に関する相談業務に従事。神奈川県内の心療内科クリニックで心理士業務、都内心療内科クリニックや都内カウンセリングルームの勤務を経て2020年6月に開業。「カウンセリングを身近なものにしたい」という考えの元、現在はYouTubeやTikTok、TwitterなどSNSでも精力的に発信。専門は自己肯定感・うつ病・適応障害。
