カウンセリングを受けるときのポイント・効果・料金について詳しく解説

初めてカウンセリングを受けようと思った時に、受けるときのポイント(注意点)や効果・料金について気になるところかと思います。そこで今回はカウンセリングを受ける際のポイントや効果・そして料金の相場について解説していきます。

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カウンセリングとは?

そもそもカウンセリングとは何かという話をさせて頂きたいのですが、カウンセリングとは、カウンセラーとの対話を通して、「気づき」を得ることによって自分自身の悩みの解決の糸口を見つけていくものです。

そのため、カウンセリングでは「対話」がとても重要になるわけですね。カウンセリングのよくある誤解のひとつに「カウンセラーからアドバイスを貰えるんでしょ?」と仰られる方がいますが、実は誤解です。

カウンセラーの基本姿勢は、基本的には「傾聴」なんですね。つまり相談者のお話を聞かせて頂くということです。

傾聴はアドバイスがメインではないんですね。もちろん、かなり長くカウンセリングを受けられている相談者に対してはアドバイスをすることもありますが、それはかなり強固な信頼関係ができていることと、相談者の傾向をしっかり把握できているからできることなんです。

カウンセリングを受けて、自分の悩みが解決するプロセスについてですが、カウンセリングの考え方として、自分の悩みの解決方法は自分の心の中にあるという考えなんですね。

でも心に余裕がないと自分の心の中にある解決方法を見失ってしまう。

そんなときに、カウンセラーという自分の実生活とは全く関係ない存在と対話をすることによって、気づきが生まれ、結果的に自分の心の中にある解決方法が見えてきて、悩みの解消に結びつくものだ、と言われるのです。

わかりやすい例でいえば、普段ならすぐ家の中にある探し物を見つけられるのに焦ってると見つかるものも見つからない、状態に近いかもしれません。

カウンセリングの頻度と期間ですが、一般的には毎週か隔週の頻度をおすすめします。

理由としては、3週間や1ヶ月と空いてしまうと悩みの内容が変わってしまったり、カウンセラーも最初は「見立て」と言って相談者のお困りごとが何が原因になっているのか査定する時間が必要なのですが、

時間が空くと見立てが難しかったりするので、最初はせめて隔週程度で来室して頂くと良いでしょう。カウンセリングを受けていって、だんだんと頻度をあけていって、最終的に卒業されるということが一般的です。

もちろん、相談者のライフスタイルや経済状況によるので一概には言えませんが、カウンセリングの効果をより高めたいのであれば頻度は最初はつめて通われると良いと思います。

そして、気になるのがどれくらい通えばいいのか?だと思います。これは個人差がありますので一概には言えませんが、カウンセリングの手法で「認知行動療法」というものがありまして、これはカウンセラー側のマニュアルがあるんですが、そこに目安の回数がのっています。そこには16~20回程度と書かれています。

一般的に言えば、16~20回というのは、かなり多く感じるでしょう。しかし認知行動療法は比較的早く解決できるカウンセリングの手法として有名ですのでこれでも少ない方なのです。

人によっては何百セッション続けている方もいらっしゃいます。ただ個人差があるので、人によっては5回とか10回以内で卒業される場合もあります。こればかりは受けてみないとわかりません。

カウンセリングを受けるときのポイント・注意点

これからカウンセリングを受けたいと考えている方の中に、どうやってカウンセラーを選べばいいか?疑問に思われている方も多いと思います。

最終的にはカウンセリングを受ける人の感覚にはなると思いますが、とはいえカウンセリングを受けるときのポイントや注意点はありますので、ご紹介したいと思います。

カウンセラーとの相性

これはとても重要です。カウンセリングで最初にやることは何かといいますと、カウンセラーとの信頼関係の構築なんですね。

そもそも相談者がカウンセラーのことを信頼していなかったならば、カウンセリングは機能しません。ですので、カウンセラーとの相性はとても重要なのです。カウンセラーとの相性の見分け方については、こればかりは相談者の感覚にゆだねられるのですが、2~3回受けてみて「なんか話しにくい」と感じなければ相性は悪くないと思いますので、しばらく受けてみると良いでしょう。

カウンセラーの専門分野をしっかり確認する

これは一言でいえば、自分の悩みを相談しても対応してもらえるかどうかということですね。

例えば、うつ病の治療としてカウンセリングを受けたいとなった時に、うつ病や適応障害のカウンセリングを行っているカウンセリングルームに行かれた方が良いわけですね。

他にも自分はHSPだと思っていてそれによって生きにくさを感じているとなったときにHSP専門のカウンセラーがいるのであれば、そのカウンセラーにお願いした方が、相談しやすいかなと思います。

殆どのカウンセリングルームはどのような悩みでも対応してくれるとは思いますが、より専門的に対応してくれるのであればそちらの方が良いでしょう。そのためには、まずカウンセリングルームのHPのプロフィールをしっかり読み、自分の悩みを解決の手伝いをしてもらえるかどうか、という視点で見てみると良いでしょう。

続けやすいと思える場所を選ぶ

先程もお伝えしたように、カウンセリングは最初は毎週か隔週で通うことになります。そのため、できるだけ通いやすい場所を選んだ方が良いでしょう。

片道2時間以上かかるようなところに毎週や隔週で通うのはかなりしんどいと思いますので、自分の家の近くや職場の近くなど無理なく続けられる場所でカウンセリングルームを選ぶことはとても大事だと思います。

実際、カウンセリングに来室されている方で遠方で続けられている方は殆どいません。逆にある程度近場である方は続けて来室され、気づきを得られてカウンセリングを効果的にご利用頂いている傾向にあると思います。

カウンセラーを決めたらしばらく続けて受けてみる

カウンセラーを決めたら、そのカウンセラーでせめて4~5回は受けてみましょう。途中で、なんか話しにくいなと感じても「そのカウンセラー」と決めたら数回は受けましょう。

もちろん第一印象が最悪なカウンセラーなどであれば話は別ですけれども、そうでなければコロコロとカウンセラーを変えることは相談者のデメリットになります。

理由としては、カウンセラーを変えることによって、新しいカウンセラーにまた一から悩みを話さなくてはいけません。

そうすると自分の抱えている悩みが解決するのが先延ばしになるんですね。

俗に言う「カウンセラーショッピング」するのは、相談者自身、自分の悩みは解決したいのだけど、一方で解決したくないという無意識的な気持ちが働いている可能性もあるのです。

だからこそ、ひとりのカウンセラーに決めたらある程度続けてみる、それでも相性が合わないと感じたら、カウンセリングの中でカウンセラーに伝えてみることが大事です。

カウンセラーはあなたのことを怒ったり否定したりはしません。しっかり受け止めてくれます。

人によっては、カウンセラーに相性が合わないことを言うのは言いにくいと思われるかもしれませんがカウンセリングでは敢えてしたほうがいです。

これはつまり、自分自身の問題に向き合うことにつながるからです。

カウンセラーに言えないということは自分自身の問題を回避していることにつながります。なのでここは是非しんどいかもしれませんが、カウンセリングの効果を感じるためだと思って是非話してみてくださいね。

カウンセリングの効果

カウンセリングの効果は、これからカウンセリングを受けようと考えている方にとってはとても気になるところではあると思います。大きく3つ挙げられるでしょう。

対話をすることで気づきが生まれて自分の悩みの解決につながる

カウンセリングは、カウンセラーとの対話を通して気づきを生むことが最大の目的です。その気づきによって、悩みの解決の糸口が相談者自ら見つけられるようになるのです。

ひとりで悶々と考えていてもその気づきを見つけることは容易ではありませんし、カウンセラー以外の友人や家族に話をしても、友人や家族は相談者のことをプライベートでしっているため、第三者的立場で話をきくことができないんですね。

そうなると、偏った立場からの対応やアドバイスになるので、あまり相談者にとって気づきは得にくいところがあります。

第三者で客観的に相談者のことをみることができるカウンセラーという存在だからこそ、気づきが生まれやすいところがあるわけです。

話すことでカタルシス効果がある

うつ病や適応障害などこころの病気になりやすい方は、人に話すことに慣れていないことが多かったりします。逆にうつ病や適応障害になりにくい人は、人に話していることが多いのです。

話をすることはとてもメリットがあり、カタルシス効果があります。つまりすっきりしたり、気持ちが晴れたりするということですが、このような効果がカウンセリングはあります。

うつ病や適応障害になりやすい人は、周りの人に自分の話を聞いてもらうのは悪いと感じてしまう人も少なくありません。カウンセリングであれば話しやすいという方も少なくないのです。

自己理解を深められる

悩んでいる人に共通してみられるのは、自己理解が乏しい方が多いというところが挙げられます。

つまり自分のことを客観的に見れてないということですね。主観的になりすぎてしまうと悩みは深くなり、辛い気持ちは増していく一方です。カウンセリングではカウンセラーとの対話を通して、自己理解を深められるのです。

つまり自分のことを嫌でも客観的にみることができます。

客観的に見ることで自分の悩みが小さくなることや冷静にみれることによって、落ち着く場合もあったりします。カウンセリングでは客観的に自分を見つけることも目的のひとつであったりします。

「カウンセリングを受けたい」という気持ちが大切

カウンセリングは様々な効果があると言われますが、カウンセリングが必要な人であってもその人自身が、カウンセリングを受けたいと考えていなかったりカウンセリングに懐疑的だったりすると得られる効果も得られないことがあります。

カウンセリングを受けるときは、自分自身が「カウンセリングを受けたい」という気持ちがしっかりあることが大事になります。

そのため、「周りからすすめられてきた」など周りから言われてこられる場合については、あまりカウンセリングの効果は期待できないことが多いと考えられます。

カウンセリングの料金

カウンセリングの料金についてですが、原則的に自費になります。保険診療はやっていません。

メンタルクリニックなど心療内科でも殆どが自費になることは注意しましょう。

たまに心療内科だと保険でやる場所もあったりしますが、医師との診察を必ず挟むことなど縛りがあったりします。1回のカウンセリングの相場ですが、だいたい1万前後と言われます。

心療内科などのカウンセリングですと6000~8000円程度のところもありますし、オンラインでのカウンセリングのプラットフォームが最近多いんですがそのようなオンラインカウンセリング専門のところですと5000円前後のところもあったりします。

また個人経営しているカウンセリングルームだと、カウンセラーによっては1万5千円とか2万とか高額な場合もあったりします。

人によっては5万などとるところもあります。

カウンセリングは続けることに意味があるので、自分の経済状況を鑑みて、続けられそうな金額を検討して受けてみることが大事です。

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