カウンセリングを中断したい時はどうすればいいの?

さて本日は、

カウンセリングに関する話をお話ししようと思います。

  

カウンセリングを受けていく中で

ご相談者様が

(お悩み事が解決したから、という理由は除いて)

カウンセリングを「止めたい」と思うことがしばしばあります。

そのときには

ご相談者様は

①カウンセラーに話をする

もしくは

②キャンセルして次の予約を取らない

又は

③連絡せずそのまま音信不通になる

という選択を迫られることになります。

  

しかし不思議なのは、

問題が解決していないのにも関わらず

なぜカウンセリングを止めたいと思うのか?ということです。

それは

カウンセリングの性質にヒントがあるのです。

   

カウンセリングとは

自分自身のこころと向き合い、

自己理解、つまり「気づき」を得ていくこと。

つまり否応なく、カウンセリングの中では

自分と向き合い続けることになるので

自分のポジティヴな側面だけではなく、

時に自分がみたくないネガティヴな側面までも

見ることになるのです。

それは時に多かれ少なかれ

苦しみや痛みを伴います。

   

個人差はあるにせよ、人によっては非常に苦しいものだから

カウンセリング自体が「苦しいもの」のように感じてしまい、

カウンセリングを受けることへの抵抗につながり、

カウンセリングを中断したい、と思うようになるのです。

  

では、カウンセリングを受けている中で

上記のように苦しみに耐えきれなくなった時に、カウンセリングを中断したい、と

思った時はどうすればいいでしょうか?

  

その答えは

カウンセリングのセッションの中で、カウンセラーにそのことについて

話をしていただくことです。

  

人によっては、「そんなことできない!余計に苦しくなる」と思うかもしれません。

しかし

これは非常に重要なこと、と言っても過言ではないかもしれません。

  

もし、その苦しみや中断したい気持ちを

カウンセラーに話せないとしたならば、

自分の心と向き合えない状態ということ。

カウンセリングは自分の「こころ」の「感情」を扱う場所。

ポジティヴな感情もネガティヴな感情もひっくるめて

セッションの中で出していく必要があるのです。

   

そして、重要なことは、

実は「カウンセリングを中断したい」ことや

「中断したいことをカウンセラーに言いにくい」ことは

実生活の人間関係でも似たようなことが起きている可能性があるのです。

例えば、

家族や恋人、会社の人間関係で

言いたいことを断れない、とか

言いたいことが言いにくい、とか。

   

実は

実生活の人間関係で生じていることが

カウンセリングの中でも同じようにカウンセラーとの関係性の中で

現われていく傾向にあります。

カウンセリングの中で、

苦しいことや中断したいことを

言えない、となるのであれば

実生活と同じことの繰り返しになり、

極論、治療的なカウンセリングにならないのです。

だからこそ、

カウンセリングを中断したい、と思った時は

敢えてカウンセラーに正直に、伝えてみましょう。

カウンセラーはあなたのことを

決して否定したり、傷つけたりはしません。

あなたがどうしてそういう気持ちになったか、ということを丁寧に聞き

気持ちを受け止めていきます。

   

そのプロセスも

実はカウンセリングにおいては

とても重要なことなのですね。

   

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