こんにちは。
新年度最初の月曜日。
東京は昨日からずっと雨が降り続いています。
月曜日の雨、憂うつな気分になりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
さて本日は
「会社に行きたくない」と思われている
そこのあなた!に向けて発信していきます。
【会社に行きたくない・仕事を休みたい】
皆さんは「会社に行きたくない」とか「仕事を休みたい」と感じた事はありますか。
私も会社勤めしていたときは、
「会社に行きたくないなぁ」とか「仕事休んじゃおうかな」とか
思った事は1回や2回じゃないですし、実際辛すぎて休んだこともあります。
あるあるな話ですが、
日曜日の夜は「明日仕事つらいなぁ」と思って行きたくないということはよく聞く話。
サザエさん症候群って言われるそうですね。
でもそんな感覚は、次の日月曜日になって、
仕事をしている時にはいつの間にか消えて無くなっているわけです。
あとは
「次の日は重大なプレゼンの仕事を抱えていて緊張している。明日休みたい。」ということもあるでしょう。
このような場合は、その仕事を乗り越えれば仕事休みたい気持ちはなくなっていくわけです。
今日話したいのはこのような一過性な「会社に行きたくない」という気持ちではなくて
慢性的に「会社に行きたくない」という場合の話をしたいと思います。
このような慢性的に「会社行きたくない」と感じることを
「会社行きたくない病」と呼ぶことにします。
【会社に行きたくない理由】
人の心は、複雑だけれど、一方で単純で
物理学の方程式のように法則性があります。何が言いたいかというと
あなたが感じている感情というのは、必ず理由があるということ。
最近ずっと「会社に行きたくない」と感じているのであれば
その理由を探る必要があります。
例えば、
職場のお局的存在の女性からいつも仕事を押し付けられるけれど断れない、
断ると嫌な雰囲気になったりする、だからついつい引き受けてしまうんだけれど、
そのせいで残業にもなるし、でも言えない、みたいなストレスがあったとしたら
そのストレスが徐々に「会社行きたくない」気持ちに変って行ってもおかしくはないのです。
では
なぜストレスが「会社行きたくない」気持ちに変化するのでしょうか。
理由は、そのストレスを解消できていないからと思われます。
例えば、このようなストレスを感じた時に、パートナーや友だちに
「あのお局のババあ、まじムカつく!」とか愚痴れたり
またカラオケで大声を出してストレス発散できていれば、
慢性的な「会社行きたくない」気持ちにはならないのです。
だけれど、会社に行きたくない病の人は、
そのストレスを感じていない人もいるし、感じていてもそのストレスを発散できていない、
だからいつの間にかたまりにたまって
いつか爆発してしまうということなのですね。
【会社に行きたくない病が発症したら?】
では会社に行きたくない病が出てきたらどうすればいいでしょうか。
殆どの人は、
「会社を休むなんて甘えだ」とか
「心が弱いからだ、もっとしっかりしなきゃ」とか考えてしまいがちで
会社に行きたくない病が出たとしても会社に行く人が多いかもしれません。
その考えも決して間違ってはいないけれど
無理をして会社に行って
無理をして頑張ることで
自分自身にどれだけのメリットがあるのか、考えてみて欲しいのです。
無理する事で再起不能になったら?
でももし今無理せずにいたら致命的にはならずにいられたとしたら
無理する事に何の意味があるのだろう。
無理をすることって、自分を大切にできていないわけで
大切にできないことでより会社に行きたくない病が強くなると思うのです。
「人に迷惑をかけたくない」と人の事を思ってついつい無理をしてしまうのも理解できるのですが、
自分を大切にできない人が他人を大切になんかできないと思うのです。
日本の風潮としては、
カウンセリングや心療内科に受診する人のことを
「病んでるやつ」とか
「やばいやつ」とか
「こころが弱い」とか
そういう風に揶揄することがあります。
でもそうやって揶揄している人も実は
たまたま心が元気なだけで
何かきっかけさえあれば誰でも心を病むことがあることに気付いていないのです。
10~15人に1人はうつ病になると言われる時代。
他人事じゃないのです。
心って目に見えないからこそ、
色々と誤解が生まれやすい。
だからこそ我々こころの専門家は、
その誤解をできるだけ解く使命があると思う。
極端な話、自分の好きな仕事で生計をたてられている人って
あまりいないんじゃないでしょうか。
つまり、そんなに好きでもない仕事をするって、それだけでも本当に大変だと思う。
その中で様々なストレスがかかれば、会社行きたくない病が発症しない方がおかしいと思います。
だから
どうしても無理なら休んでもいいと思うし
休職することもできるし、その間に色々と考える事だってできる。
その選択肢が決して
悪いものではなくて
かといって
心が弱いから休むわけでもない。
何より自分の心を守るために必要な時間だと思って欲しいと思います。
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この記事の監修者
横浜国立大学大学院臨床心理学専修卒業。卒業後、東京都市教育センターで発達に関する相談業務に従事。その後、神奈川県内の心療内科クリニックで心理士業務、東京都内心療内科・心理カウンセリングルームの心理士勤務を経て、2020年6月、渋谷・心理カウンセリングルーム「Heart Life~こころの悩み相談所~」を開業。2024年3月に「Heart Life~こころの悩み相談所~新宿店」を開業。
<公式SNS>YouTubeアカウント:「心理カウンセラー【臨床心理士】がうつ病について語るCh」
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