うつ病の方の「完璧主義」について

こんにちは。室長の丸田です。

早いもので12月も半分が過ぎようとしています。

今年もあと2週間。この時期になると毎年やり残した感じがあるのは僕だけでしょうか。。。

そんなこんなで皆様、いかがお過ごしでしょうか。

  

さて本日は

うつ病の人の完璧主義さについてお話していこうと思います。

   

【うつ病の人は完璧主義な傾向がある】

よく

うつ病の人は完璧主義だ、と言われることがありますよね。

確かにうつ病になりやすい性格ってのが言われていて

完璧主義

とか

生真面目とか

神経質とか融通が利かないとか

言われたりします。

完璧主義ってのは

社会的に見れば決して悪いことではないんですよね。

特に仕事している場面であれば

適当に仕事している人よりも完璧にやってくれる人の方が評価はされるわけですからね。

   

【完璧主義はストレスが溜まりやすい】

ただ完璧主義な人は弊害もあるわけです。

完璧主義はストレスをためやすいわけです。

なぜかといえば、

この世に完璧なものはないし、人間であれば完璧じゃないんですよね。

人間は必ずミスするわけですし、不完全なわけですよ。

だから完璧を追い求めるというのは、

不可能を追い求めるということになるわけですね。

だから頑張って完璧を求めたところで

完璧には近づくことはできるかもしれないけれど

完璧になることはできない。

   

だから頑張っても頑張っても目標に届かないから、次第にどうなるかというと

疲れてくるわけです。

うつ病になりにくい人は、

途中で「まぁいいっか」と思えたりするんだけれど

うつ病になりやすい人やうつ病の人って

「まあいいか」と思えないんです。

だから頑張りすぎちゃうんだけれど、完璧にならない。

完璧にならないことにだんだんとイライラしてもっと頑張るけれど、頑張りすぎちゃうと

段々と疲弊するんですよ。

よく学習性無力感と言ったりしますが、

学習性無力感ってのは、

頑張っても成果が出ないと次第に無気力になる心理的な傾向のことなんですが、

その状態に陥るわけです。

だから完璧主義だとストレスになるわけですね。

    

【完璧主義を手放す?】

じゃあうつ病にならないようにするためには

完璧主義を手放せばいいのか?そう思うかもしれません。

確かに手放せたらいいとは思いますが

そんな一筋縄にはいかないのが現状なわけです。

そんな簡単に手放せたら悩んでないわけですからね。

   

手放すコツとしては、まずは自分が完璧主義になっていることに気づいて

「また自分、完璧主義が発動しちゃったよ」とことばにしていってみること。

そして「完璧じゃなくてもいいっか」と口に出してみることですね。

そんなことで解決しないと思うかもしれません。

確かにそうです。

けれど人って不思議で自分の口から発せられたことは

その通りに行動しやすいという習性があるんですね。

極端な話、

「自分はダメな人間だ、ダメな人間だ」と言い続けていると

本当にダメな人間のように行動するし

逆に

「自分はできる、絶対できる」と言い続けていると

本当にできる人のように行動するんですよね。不思議なもので。

これを予言の自己成就と言ったりするんですけれど

よく教師が成績が良くない生徒に

「お前はやればできるんだ!」と言い続けることによって

本当に成績が良くなる、という研究もあるわけです。

だからまずは自分でことばにしてみるということは良いかもしれません。

   

【ストレスにどう対処するか】

現代社会ではストレスが多い社会です。

特に会社ではどうしても完璧を求められるので

キャパオーバーになってしまうこともあるかもしれません。

もともとうつ病になりやすい人は

完璧主義がゆえに

適当に手を抜くことが下手なんですよね。

だからだんだんストレスもたまるし、

そのストレスをうまく受け流すことも苦手なんですよね。

ストレスは生きていれば存在し続けるから

ストレスは真っ正面から受け止めずにいることもとても大事だったりする。

まぁ要するに

「まぁなんとかなるよね」と

楽観主義的な感覚ももつとストレスも受け流せるようになるわけですよね。

でもうつ病になりやすい人って

楽観主義というよりは悲観主義な人が圧倒的に多い。

だからネガティヴに考えてしまいがちなんです。

「今日この仕事できなかったらクビになっちゃうかな」とか

「このままだと自分はダメになるんじゃないか」とか

色々と思ってしまいがち。その結果として落ち込んだりする。

でもそれはそれでいいんですよね。

不安とか恐怖とか

落ち込んだりするってのは

人間の本能です。

危険がありそうなときに慎重に行動したりして身を守っているわけです。

だから落ち込むことで反省したり工夫したりして人間は成長したりするわけですよね。

すごくプラスな面もある。

大事なのはネガティヴな感覚とポジティヴな感覚のバランスをほどよくとることだと思います。

これがとれるようになれれば

うつ病からも回復するし、

うつ病になりにくくなるんじゃないかなと思います。

   

いかがでしたか?

本日はうつ病の人の完璧主義について

解説していきました。

それではまた来週、ブログでお会いしましょう。

  

    

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