こんにちは。
気づけば7月も下旬。暑い日が続きますね。
もうすぐ8月!夏休みも近いですが皆様、如何お過ごしでしょうか。
さて本日は
「HSPは適応障害になりやすい!?」のかどうなのか、
お話していきます。
【5人に1人がHSPと言われる】
一言でいえば
HSPとは「敏感な人、繊細な気質がある人」と表現できます。
人の言動や行動に過度に気にして気に病んでしまったり、
光や音などに敏感な傾向があると言われています。
5人に1人がHSPと言われているため
決して他人ごとではありません。
HSPは気質であり、病気ではないのです。
ただHSPの気質を持ち合わせていると
生きにくさを感じてしまいがちでしょう。
一般的に
HSPの気質を持ち合わせている人は
過度に人に気を遣ったり
過度に環境に「合わせよう」と努力するタイプです。
一方適応障害とは何かと言うと
むしろ周りの環境に適応できずにうつなど様々な症状を引き起こすこころの病気。
一見、HSPの人は
過度に環境に合わせるタイプだから
適応障害になりにくいんじゃないの?と思うかもしれません。
果たしてどうなのでしょうか。
【HSPは適応障害になりやすい】
結論から言うと、
HSPの人は
適応障害になりやすいです。
なぜか?
HSPの人は
過度に環境に「適応しよう、適応しよう!」と思う傾向にあります。
つまり本当はその環境に合わなくても、
「合わせよう」としてしまいがちなのです。
よく専門用語では
過剰適応と言ったりしますが
HSPの人は過剰適応気味の傾向があるのです。
過剰適応気味だと
無理してその環境に適応しようとしているため
だんだんとこころに疲れがでてしまいます。
それが積もり積もると適応障害を引き起こしてしまうのです。
HSPの気質の人は、小さい頃から
人の顔色を伺ったり、相手の気持ちを考えたりする環境に育ってきたため
人一倍疲れやすいのです。
【HSPの人が適応障害を予防するには?】
HSPの人は、自分が疲れているかどうかなど
自分の「こころ」にあまり把握できず鈍感になっている人も多いでしょう。
だからこそ、
自分の感情に敏感になることから始めると良いのです。
例えば、
夜寝る前に1行日記や自分の気持ちの推移など
書いてみる。
それを続けてみてください。
そして振り返ってみてください。
「あぁ自分はこういう気持ちだったんだなぁ」と気付かされることもあるでしょう。
書くという行為は
アウトプットすることですが、
それをすることで自分の気持ちに気付きやすくなります。
HSPの気質の人は、
時に自分の感情を「感じてはいけない」とか
「感じている気持ちを言ってはいけない」と思いがち。
だから日常生活だと人に言えないことって多くないですか?
だけれど
自分の日記だったら
誰に見せる訳でも無し。
ありのまま思うまま書き出してみましょう。
最初はうまくいかないと思います。
だって今までやってきてないことなのだから。
少しずつでいい。
これを習慣化することが大事。
習慣にしながら
少しずつ自分のこころに気付いてあげて
自分の感情を大切にしていきましょうね。
この記事の監修者
横浜国立大学大学院臨床心理学専修卒業。卒業後、東京都市教育センターで発達に関する相談業務に従事。その後、神奈川県内の心療内科クリニックで心理士業務、東京都内心療内科・心理カウンセリングルームの心理士勤務を経て、2020年6月、渋谷・心理カウンセリングルーム「Heart Life~こころの悩み相談所~」を開業。2024年3月に「Heart Life~こころの悩み相談所~新宿店」を開業。
<公式SNS>YouTubeアカウント:「心理カウンセラー【臨床心理士】がうつ病について語るCh」
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