うつ病から仕事復帰する際の注意点とは?

こんにちは。

10月になり早1週間が経とうとしておりますね。

今日の東京は一気に冬のような寒さ。。。

最近は秋がないなんて言われたりしますが

こうも寒暖差が激しいと体調管理がキツくなりますね。

そんな今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。

  

【うつ病と診断され休職から復職する】

今日は

うつ病と診断されて、

仕事を休職してそこから復帰するときについての注意点について

詳しくお話していきたいと思います。

   

まず休職期間と復職までのおおまかな流れなのですが

まず休職期間は

人それぞれでその人の状態によってけっこう変わるのですが

短くて1ヶ月程度の方もいますが、

平均的には3か月~半年程度休職期間として必要と思われます。

なのでだいたい3か月から半年休職して

その後の

おおまかな流れとしては、

調子が良くなってきたら

会社の産業医や主治医にも

復職の許可がでて、

会社と調整し復職の日程を決め出勤する形になるわけですね。

うつ病から休職していてその後、

復職した、つまり仕事復帰したときの注意点とは

どのようなものがあるのでしょうか。

   

重要なことは6つあります。

   

ひとつめとしては

十分よくなってからゆっくり戻っていくこと。

2つめは服薬は続ける

3つめは無理をしない。

4つめは他人の目を気にしないようにする

5つめは再発に注意すること

6つめはまめに報告・相談をするようにすること

です。

ひとつずつお話していきましょう。

   

【十分よくなってからゆっくり戻っていくこと】

これは復職前の段階の話なんですけれど、

うつ病の方は休んでいることに対して罪悪感だったり、

早く働かなきゃと思ったりするので

ちゃんと回復していないのに復帰しようとするところがあったりします。

当然ではありますが、それは絶対ダメです。

休みをしっかりとっていくと心も体も回復してきます。

するとだんだんと自分から「仕事しよっかな」と

前向きな気持ちが芽生えてくるもの。

このような気持ちになったら、うつ病が回復している証です。

このように、

自分の心の底から「仕事に戻ろう」「仕事をやってみよう」と思えているかどうかが、

十分によくなっているかどうかの指標になります。

このように心から思えていれば次の段階に進み、

具体的に復職に向けた方向に相談していくと良いでしょう。

   

【服薬は続ける】

うつ病は6~7割程度の確率で再発率がある再発率が高いこころの病気です。

カウンセリングの仕事をしていると

うつ病の方やうつ病で休職している方にお会いする機会が多いですが、

人によっては3度目の休職でカウンセリングに来ました、

と言う方もいらっしゃいます。

というように

再発率が高いのでできるだけ主治医に言われたとおりに服薬は続けましょう。

一番やりがちなのは、

調子が良くなったから通院をやめることですね。

必ず主治医と相談して通院をどうするか決めましょう。

  

【無理をしない】

風邪を引いた後と同じように、

病み上がりですからいきなり無理は禁物です。

会社によってはしっかり復職のプログラムが組まれているところもあります。

会社によっては時短勤務からはじめてだんだんとフルタイムに戻していくところもあるようです。

これは会社によって違うので確認するようにしてみてください。

いつも1日5つのことをこなしていたとしたら、

1日1つか2つくらいにしましょう。

仕事もとりあえず通勤することが仕事と思ってください。

カウンセリングを担当したクライアントさんで

うつ病で休職して復職した方がいて、よく言っていたのは

「やることがなくて、定時に帰ってなんか周りは忙しそうにしていて申し訳ない気持ちになるんです」と。

気持ちはわかります。

ただ今は会社に「行く」ことが仕事なので、十分なのです。

仕事量は上司と相談しながら徐々にやっていきましょう。

   

【他人の目は気にしない】

他人の目を気にするなと言っても気にすると思います。

だけれど、あまり気にしすぎないようにすること。

先程の

復職して周りの同僚は一生懸命仕事しているのに

自分はただ会社に来て定時に帰るだけで申し訳ない気持ちになると言っていた

クライアントさんの話につながりますが

他人の目が気になるようでしたら

今一度あなたの今の仕事は何か?

思い出しましょう。

そうです、とりあえず会社に定時に行くことです。

つまりもうすでに仕事をしているのです。

そう思えたら少しは気持ちが楽になるのではないのでしょうか。

   

【再発に注意すること】

うつ病は再発率が高いため、

とにかく1年近くは自分の心の状態はチェックしていきましょう。

知らず知らずのうちに自分に負荷をかけて再度メンタル不調を引き起こすこともあるため

再発があることを念頭に日々過ごしていきましょう。

キーワードは「無理をしない」。これにつきます。

   

【まめに報告や相談すること】

うつ病を発症する原因のひとつに

自分から相談することが苦手な人が多いことが挙げられます。

カウンセリングの仕事をしていて

うつ病の方とお話しする機会が多いですが

共通して人に相談することが苦手な人が多い。

だからこそ、

自分から相談することを意識して過ごして下さい。

上司や主治医、カウンセラーなど

自分の体調についてや仕事の量について逐一相談していきましょう。

知らず知らずのうちに

業務過多になっていることもあるかもしれませんから

コミュニケーションをとることを忘れずに過ごしていくことが大事です。

   

いかがでしたか。

うつ病から回復し復職する上では

注意点がたくさんあります。

自分の心の状態と相談しながら復帰に向けて取り組めると良いでしょう。

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この記事の監修者

丸田 英世

Heart Life代表・室長

<資格>

公認心理師[国家資格](No.7710) 臨床心理士(No.31071)

<所属学会>

日本臨床心理士会

<略歴>

横浜国立大学大学院臨床心理学専修卒業。卒業後、東京都市教育センターで発達に関する相談業務に従事。その後、神奈川県内の心療内科クリニックで心理士業務、東京都内心療内科・心理カウンセリングルームの心理士勤務を経て、2020年6月、渋谷・心理カウンセリングルーム「Heart Life~こころの悩み相談所~」を開業。2024年3月に「Heart Life~こころの悩み相談所~新宿店」を開業。

<公式SNS>

YouTubeアカウント:「心理カウンセラー【臨床心理士】がうつ病について語るCh」
公式Twitter
公式Instagram

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