心が晴れない…それ〇〇のサインかも

こんにちは。

週明け月曜日です。

気づけば2月もあと1週間ですね。

2月は28日までしかないので、本当にアッという間。

早いもので今年も2ヶ月が経とうとしています。

そんな今日この頃ですが、

皆様いかがお過ごしでしょうか。

  

さて本日は

心が晴れない時の話を徒然にしていきたいと思います。

   

【心が晴れない状態とは?】

まず

「心が晴れない」という状態はどういうことか、

お話したいと思います。

心が晴れない、というのは非常に漠然としたものですから

一口に「心が晴れない」と言っても人によって様々です。

ある人は「なんとなくモヤモヤしている」と感じるかもしれませんし、

ある人は「気持ちが落ち込んでいる」とか「やる気が起きない」、

「なんとなく嫌な気分」とか、そういう風に感じているかもしれません。

   

なので「心が晴れない」という状態を定義することは非常に難しいのですが、

カウンセラーという仕事柄、

「心が晴れない」と仰るクライアントさんの話を聞くことが多いですが、

よくよく話を聞いていると、最終的には「気持ちの落ち込み」という話に行きつきます。

ですから、「心が晴れない」というのは、「気持ちが落ち込んでいる状態」のことではないか、と思うので

ここでは「心が晴れない=気持ちが落ち込んでいる」と定義します。

   

前提として、人間ですから気持ちが落ち込むことはあります。

急に気持ちが落ち込むことがあっても、焦ることはありません。

日々生きていれば楽しいことや嬉しいことがある一方で、

嫌なことや辛いこと、

悲しいこともあるのです。

楽しいことや嬉しいことがあれば、気分良く過ごせると思うし、

逆に嫌なことや辛いことがあれば、

落ち込むのは、人間として至極当然のことです。

ですから、一時的に気分が落ち込むというのは、

特に病気ではなく、人間の当然の反応であるのです。

では

問題になるのはどういうものなのか、というと

その気分の落ち込みが、長期的になっていたり、慢性的になっていたりすることなのです。

先程もお伝えしたように、

一時的に気分が落ち込むことは、

人間であれば当然のことですが、それが長期間続くことや慢性的に続いているとなると、

あなたの身体から発せられている信号、いわば「サイン」です。

では

気分が落ち込むことが長期間または慢性的に続いているのは

何のサインなのでしょうか。

ずばり言います。

もしかしたら、それは

うつのサインの可能性があります。

   

【それはうつのサインかも?】

うつの定義は、

なんとなくやる気が出ない、食欲不振、不眠、性欲減退など

心のエネルギーが低下している状態のことを指し、

これが2週間以上1ヶ月続いていると「うつ病」と診断されます。

心が晴れない=気持ちが落ち込んでいる

ということは

うつの症状と酷似しているわけです。

   

【なぜ長期化するのか?】

普段の生活で一時的に落ち込むことはある、と先程お話いたしました。

極端な話、一時的にうつになることは、誰でもあります。

しかしそれは1週間程度で回復することが殆どです。

しかしながら気持ちの落ち込みが

長期化・慢性化するのはなぜなのでしょうか。

その理由はふたつあります。

1つめは、心がダメージを受けすぎているということ。

例えば、

極端な話ですが、

パートナーの死別する方が、パートナーとの仲がうまくいかないと感じているよりも、

非常に強いダメージになるのは、想像に難くありません。

というように、一時的なうつというのは、

心のダメージは受けてはいるんだけれども、自己治癒できる程度のダメージであるということなのですね。

逆に長期的・慢性的にうつになるというのは、

かなり心がダメージを受けている証拠なのです。

つまり自己治癒でなんとかならないレベルということですね。

   

2つめは、自分が何に対して落ち込んでいるか、わかっていないこと。

気持ちの落ち込みには必ず理由があります。

「パートナーから嫌なことを言われた」とか

「上司から叱責をうけた」とかであればわかりやすいのですが、

わかりにくいことでも理由になるのです。

例えば、パートナーが自分に黙って異性と遊びに行っていることがわかってしまった、

というようなこともそうだし、

友人グループで遊びに行っていたのを知って「自分は誘われなかった」と思った、とか。

このような間接的なことでも心のダメージになることがあります。

ですから、自分の心は何にひっかかっているか、ということを振り返る必要があるのです。

   

【心が晴れない時の対処法】

では心が晴れないときの対処法はどうすればいいのか。

まずは休むことです。

心にダメージを受けている状態ですから、

頑張って活動しようと無理をするとより疲弊してしまうので、無理しないことです。

休みましょう。

活動をセーブするよう心がけてください。

そして、自分が何にひっかかっているか、振り返ることです。

先程のお話と重複するかもしれませんが、気持ちの落ち込みが続くのは、

自分が何に対して考え落ち込んでいるかわかっていないから。

それがわかれば、気持ちの落ち込みの半分は解消されたも同然。

   

これらのことをやっても落ち込みがずっと続くようなら

心療内科やカウンセリングなど専門家に頼ってみてくださいね。

ひとりでできるレベルか、それともひとりでできないレベルか、

その見極めも必要になります。

無理にひとりでやらないで、

誰かに頼るのもまた心が晴れる近道になります。

  

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この記事の監修者

丸田 英世

Heart Life代表・室長

<資格>

公認心理師[国家資格](No.7710) 臨床心理士(No.31071)

<所属学会>

日本臨床心理士会

<略歴>

横浜国立大学大学院臨床心理学専修卒業。卒業後、東京都市教育センターで発達に関する相談業務に従事。その後、神奈川県内の心療内科クリニックで心理士業務、東京都内心療内科・心理カウンセリングルームの心理士勤務を経て、2020年6月、渋谷・心理カウンセリングルーム「Heart Life~こころの悩み相談所~」を開業。2024年3月に「Heart Life~こころの悩み相談所~新宿店」を開業。

<公式SNS>

YouTubeアカウント:「心理カウンセラー【臨床心理士】がうつ病について語るCh」
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