うつ病の方必見!自分の性格を変える方法とは?

今日はうつ病の方必見の自分の性格を変える方法について

解説していきたいと思います。

【自分を変えたいと思ったらどうすればいい?】

「自分を変えたい」というのもこれもカウンセリングのお仕事をさせて頂いていると多くのクライアントさんの口から仰られることばです。よくあるご相談内容のひとつです。

そもそも自分を変えることってできるのでしょうか。

結論から言うと自分自身をまるっきり変えるのは難しいんですが、自分の捉え方や考え方を変えることはできます。

まず「自分を変える」という定義をしっかりしないといけないんですけれど、ここでは「自分を変える」というのは自分の捉え方や考え方を変えるということとして捉えてください。

   

でもそもそもなぜ自分を変えたいと思うかですよね。

そこを明確にする必要はあるとは思います。

わかりやすい架空事例を出して説明したいと思います。

Aさん女性27歳のケースです。Aさんは小さい頃から人見知りで、引っ込み思案なところがありました。

それでも学生時代は特に問題もなく過ごしていました。

大学卒業後は、IT系の営業部に所属して営業をすることになるのですが上司やお客さんから言われたことをいつも引きずってしまいます。

例えば、上司から「この書類誤字があったから直してほしい」とかクライアントからのクレームですね、「バグが起っちゃって困ったんだよ」とかそのような感じですね。

次第に不眠など日常生活に支障をきたしてしまい、心療内科を受診。

そこでカウンセリングを勧められ、カウンセリングを受けることになりました。

Aさんはカウンセリングを受ける目的を「自分を変えたい」と話されていました。

お話を聞いていくと上司から指摘されると自分が否定されたように感じてしまい、落ち込むとかクレームを受けるとまるで自分を否定されているように感じて落ち込むということがわかりました。

つまり人からの指摘やネガティヴなFBですよね、それによって自分が「否定された」と感じてしまうことが原因だということがわかったんですね。

もちろんクレームをつけてきたクライアントは別としても上司に関してはAさんのことを否定して言っているわけではないんですよね。

でもAさんは「否定された」と感じる。これが原因なわけです。

この「否定された」ってのは、捉え方ですよね。

Aさんの思考を更に詳しく見てみると、上司から「この書類、ミスが多いから直してほしい」と言われたときにAさんは「自分は上司から指摘された、きっと仕事ができないからだ、上司はできない自分に対して嫌気がさしている、きっと自分のことを早く退職してほしいと思っている」という思考だったようです。

結果的に気持ちが落ち込んでしまうというメカニズムなんですよね。でもこの思考って非常に非合理な考え方ですね。

これがAさんの捉え方なんですね。でも例えば、このように捉えたらどうでしょう。

「上司は自分のミスを指摘している、自分が間違ったからだ、では直して再度提出すればいい、間違えたからと言って上司は自分の人格を否定しているわけではない」そう考えられたら気持ちが落ち込むことって少なくなると思うんですよね。

つまり、考え方を変えたいということなんですね。

「性格を変えたい」というのはすなわち自分の「考え方を変えたい」ということなんですね。

性格を変えることは難しいです。小さい時からの性格ですからそれを変えるというのはかなり大変。でも自分の考え方はクセになっているだけなので、少しトレーニングをすれば変えることはできるわけですね。

例え話で言えば、貧乏ゆすりがクセの人に「治せ」と言われても最初は難しいと思うんですけれどトレーニングを続けることで減らすことはできるんじゃないかなと思うわけです。

   

【自分の捉え方や考え方を変えてみる】

じゃあどうやって捉え方や考え方を変えていけばいいのかと言う事なんですけれども

結論から言えば、自分の思考を根拠を出していくことです。

先程の架空事例のAさんの話に戻りますがAさんは上司をはじめ人から指摘されると落ち込んでしまうということで

その部分を変えたいということで来室されました。

じゃあどういうときに落ち込むか、具体的エピソードを聞いてみたときに自分が提案した書類が却下されたときと話されていて

上司に書類を提出した後に「面白いとは思うんだけど、現実的に予算もかかるしむつかしいかな」と言われたときにその日は1日落ち込んだと言います。

どうしてか?

上司から言われた後のAさんの思考は、「面白いと思うのに却下された、つまり私の案はつまらなかったってことを暗に示されたつてことだ」「こういう提案はしなくていいってことかな、それは私が無能だからだな」「ここで仕事している意味があるのか」このような考えに支配されていたと言います。

感情としては、「落ち込む」「しんどい」「かなしい」「つらい」そんな感情だったとのこと。

このように、自分の捉え方を変えたいと思った状況について思い出しその時、何を思ったか、これを専門用語で自動思考って言ったりしますが自動思考とその時の感情ですよね、どういう気持ちになったのかを書き出してみることです。

そして、じゃあその自分の考えってどのような根拠なんだろうかと書き出してみるといいです。

例えば、Aさんの例であれば、「面白いと思うのに却下された、つまり私の案はつまらなかったってことを暗に示されたつてことだ」

と思った理由ですよね、それを書いてみる。

「こういう提案はしなくていいってことかな、それは私が無能だからだな」と思った理由を書くことと「ここで仕事している意味があるのか」とおもった理由を書いてみることです。

書いてみると意外と不合理なことを考えていることに気づく場合があります。

例えば、「ここで仕事している意味があるのか」と思った理由として提案が却下されたからということが根拠だとしたならば、仕事で意見して認められなきゃ退職しなきゃいけないということになりますが、そういうわけじゃありませんよね。

これがまさに不合理な考え方なわけですね。そのような自分自身の考えの不合理さに気づく作業をしていくことがトレーニングであり、これを積み重ねることによって自分の捉え方や考え方を変えていくということですね。

   

【問題は自分の捉え方にある】

もちろん、中には上司がパワハラ気質で頭ごなしに怒られたりするのであればそれは自分自身の問題というよりは

その上司に問題があるということになるわけなんですけれど、そうじゃなければ自分の捉え方に問題があることが多いです。

結局、自分の悩みの大半って自分が作り出していることが多いわけですね。

それは自分の捉え方や考え方が原因だったりするわけです。

であるならば自分の捉え方や考え方を変えることによって自分がハッピーに生きられる可能性があるわけです。

   

【自分の思考を認めること】

あとこれは特にうつ病や適応障害になりやすい人の考え方の傾向にありがちなんですけれど自分の思考を認められないことがあります。

どういうことかというと、自分が落ち込んでいることやネガティヴになっていることを認められないということなんですけれど極論、落ち込んだっていいし、ネガティヴに考えてもいいわけなんだけどそれがいけないと思い込んでいる方もいます。

まず自分が感じていることは自分にとっては間違いではないので自分の考えを認めてあげることもまずは大切かなと思います。

  

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この記事の監修者

丸田 英世

Heart Life代表・室長

<資格>

公認心理師[国家資格](No.7710) 臨床心理士(No.31071)

<所属学会>

日本臨床心理士会

<略歴>

横浜国立大学大学院臨床心理学専修卒業。卒業後、東京都市教育センターで発達に関する相談業務に従事。その後、神奈川県内の心療内科クリニックで心理士業務、東京都内心療内科・心理カウンセリングルームの心理士勤務を経て、2020年6月、渋谷・心理カウンセリングルーム「Heart Life~こころの悩み相談所~」を開業。2024年3月に「Heart Life~こころの悩み相談所~新宿店」を開業。

<公式SNS>

YouTubeアカウント:「心理カウンセラー【臨床心理士】がうつ病について語るCh」
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