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休職中の過ごし方を休養期・回復期・復職準備期の段階別に9つ紹介

休職中の過ごし方が分からず、焦りや不安を感じていないませんか?
休むことに罪悪感を覚えたり、自分を責めてしまったりすることもあるかもしれません。
休職期間は、決して無駄な時間ではなく、心と体を回復させるための大切な時間です。

本記事では、休職期間を「休養期」「回復期」「復職準備期」の3つの段階に分け、それぞれの時期に適した具体的な過ごし方を紹介します。
ぜひご自身の心と体を最優先に考え、回復への一歩を踏み出すきっかけにしてください。

なぜ休職に罪悪感を覚えるのか?

休職していても、心が十分に休まらないと感じることはないでしょうか。
もしかしたら、休むこと自体に後ろめたさを感じている方もいるかもしれません。
その罪悪感には、実はいくつかの心理的な理由が隠されています。

ここでは、真面目で責任感の強い人ほど陥りやすい、3つの心の罠について解説します。

  • 完璧主義が「休むこと」を許さない
  • 周囲への迷惑を考えすぎてしまう
  • 「何もしないこと」への強い抵抗感

これらの正体を知ることで、自分を責める気持ちが少し和らぐはずです。

完璧主義が「休むこと」を許さない

責任感が強く完璧主義な傾向がある人は、休むことに無意識のブレーキをかけてしまいがちです。
常に高い基準で物事を判断するため、「休む=怠慢」という思考に陥りやすいからです。
本来は回復が最優先であるにもかかわらず、無意識に自分を追い込んでしまうのでしょう。

たとえば、「何かを成し遂げなければ」と焦りを感じることはないでしょうか。
まずは完璧を目指す必要はないと、自分自身に許可を出してあげることが大切です。
休むことも回復に向けた仕事の1つだと捉え直してみましょう。

周囲への迷惑を考えすぎてしまう

休職中は「自分のせいで職場の人に迷惑をかけている」という気持ちに苛まれがちです。
とくに、責任感の強い人ほどその傾向は強くなるでしょう。
周囲への申し訳なさから、ゆっくり休むことに罪悪感を覚えてしまうためです。

しかし、社員が万全の状態で働けるよう環境を整えるのは、会社の役割でもあります。
あなたが休んでいる間の業務は、ほかの誰かがカバーできる体制になっているはずです。
今は周囲のことは気にせず、自分の回復に専念することがもっとも大切です。
そうすることが、結果的に会社への貢献にもつながります。

「何もしないこと」への強い抵抗感

これまで仕事や学業などで常に忙しく過ごしてきた人は、何もしない時間に強い不安や抵抗感を覚えることがあります。
予定がないと落ち着かず、何かをしていないと社会から取り残されるような感覚に陥るからです。
そのため、休職中も無理に予定を立てたり、何かを学ぼうとしたりしてしまいがちです。

しかし、休職期間の「何もしない時間」は、心身のエネルギーを充電するための大切な時間といえます。
焦らずに、あえて何もしないという選択をすることが、回復への一番の近道になるでしょう。

【段階別】休職中の過ごし方

休職期間の過ごし方は、回復の段階によって大きく異なります。

ここでは休職期間を3つの段階に分け、それぞれの時期に合った過ごし方を解説します。

  • 休養期は何もせずエネルギーを充電する
  • 回復期は15分の活動から少しずつ始める
  • 復職準備期は仕事のことを考えずに準備を進める

ご自身の心と体の状態に合わせて、無理のない範囲で取り入れてみてください。

休養期は何もせずエネルギーを充電する

休職開始からおよそ1ヶ月間の休養期は、文字どおり「休む」ことに専念する期間です。
心と体のエネルギーが枯渇している状態なので、まずは充電が必要になります。

この時期は、とくに以下3つを意識して過ごしましょう。

  • 生産的なことをしようと焦らない
  • 資格の勉強など新しいことは始めない
  • 罪悪感を覚えても休み続ける勇気を持つ

何もしない時間こそが、回復に向けた大切な一歩となります。

生産的なことをしようと焦らない

休養期は、何か生産的な活動をしようと焦る必要は一切ありません。
心身が疲れ切っている状態で無理に活動すると、かえって回復を遅らせてしまう原因になります。

「何かをしなければ」という気持ちは一旦脇に置き、眠たければ好きなだけ眠りましょう。今は「何もしない」ことを自分に許可し、心と体をゆっくり休ませることだけを考えてください。

資格の勉強など新しいことは始めない

休職を機に、資格の勉強や新しいスキルの習得を考える方もいるかもしれません。
しかし、休養期に新しいことを始めるのは避けましょう。

新しい挑戦は、自分が思っている以上に心身のエネルギーを消耗させます。
まずは心と体が十分に回復することが最優先です。
勉強などは、エネルギーが回復して意欲が自然に湧いてからでも決して遅くはありません。

罪悪感を覚えても休み続ける勇気を持つ

休養期に「何もしない」でいると、罪悪感を覚えるかもしれません。
しかし、その罪悪感に負けて無理に活動を始めるのは禁物です。

休養期は、回復のために必要不可欠な期間だと割り切りましょう。
ここで休めるかどうかが、その後の回復ペースを大きく左右します。
罪悪感を覚えても、今は休み続ける勇気を持つことが肝心です。

回復期は15分の活動から少しずつ始める

エネルギーがある程度戻ってきたら、回復期に入ります。
この段階では少しずつ活動を再開し、生活リズムを整えていくことが目標です。
ただし、決して無理は禁物です。

ここでは、回復期に試したい4つの過ごし方を紹介します。

  • 15分のランニングから運動を開始する
  • 30分の読書で集中力を取り戻す
  • 趣味は1日中ではなく時間を区切って楽しむ
  • 症状悪化のサインを見逃さない

自分のペースを守りながら、徐々に活動の幅を広げていきましょう。

15分のランニングから運動を開始する

体力が落ちている回復期は、まず軽い運動から始めてみましょう。
おすすめは、15分程度のウォーキングやランニングです。

朝日を浴びながらの運動は、体内時計を整える効果も期待できます。
気持ちがよいと感じる程度の負荷から始め、決して無理はしないでください。
少しずつ時間や距離を延ばしていくことで、体力の回復を実感できるでしょう。

30分の読書で集中力を取り戻す

休職中は、集中力や思考力が低下していることがよくあります。
回復期には、30分程度の読書で少しずつ集中する訓練をしてみましょう。
本の内容は、自分が興味を持てるものなら何でも構いません。

もし途中で疲れたら、無理せず中断してください。
短時間の読書を習慣にすることで、徐々に集中力が戻ってくるのを助けてくれます。

趣味は1日中ではなく時間を区切って楽しむ

好きな趣味に没頭することは、よい気分転換になります。
しかし、回復期にいきなり一日中趣味に取り組むのは避けましょう。
楽しんでいるつもりでも、無意識のうちにエネルギーを使いすぎてしまうことがあります。

まずは1時間だけ、午前中だけ、というように時間を区切って楽しんでください。
物足りないくらいでやめておくのが、長く続けるコツです。

症状悪化のサインを見逃さない

活動を再開する回復期は、体調の変化にとくに注意が必要です。
もし活動した翌日に強い疲労感が残ったり、気分が落ち込んだりした場合は、活動量が多すぎるサインかもしれません。

それは決して後退ではなく、自分に合うペースを知るよい機会です。
無理をせず、一度休養を挟んだり活動量を見直したりするなど、柔軟に対応しましょう。

復職準備期は仕事のことを考えずに準備を進める

心身が安定し、毎日をある程度活動的に過ごせるようになったら、復職準備期です。
この時期は、職場復帰に向けて生活リズムや体力をさらに整えていく段階になります。

焦らず着実に、以下2つに取り組んでいきましょう。

  • 意識的に仕事の内容は考えない
  • 生活リズムと体力の回復に集中する

社会復帰への最終調整と捉え、慎重に準備を進めることが肝心です。

意識的に仕事の内容は考えない

復職が近づくと、つい仕事の具体的な内容や人間関係について考えてしまいがちです。
しかし、それがプレッシャーとなり、心身のバランスを崩す原因にもなりかねません。

この時期は、仕事のことは意識的に考えないようにしましょう。
復帰後のことは、実際に復帰してから考えれば大丈夫です。
今は目の前の準備に集中することが、スムーズな復帰につながります。

生活リズムと体力の回復に集中する

復職準備期でもっとも重要なのは、勤務時間に合わせて生活リズムを整えることです。
始業時間に合わせた起床や、通勤を想定した外出などを試してみましょう。
図書館やカフェで日中を過ごすのもよい訓練になります。

毎日決まった時間に活動することで、復職後に必要な体力を無理なく取り戻せます。
まずは週3日から始めるなど、段階的に進めていきましょう。

まとめ:休職中の過ごし方は完璧を求めず自分のペースで回復へ

休職期間を有意義に過ごすためには、段階に応じた適切な休養と活動のバランスが大切です。
罪悪感に苦しむことも、焦って活動を始めることも、回復を遅らせる要因になってしまいます。
もし1人で抱え込むのがつらいと感じたら、専門家のサポートを受けることも選択肢の1つです。

Heart Lifeでは、公認心理師・臨床心理士による心理カウンセリングを提供しており、適応障害やうつ病など心の病気の本格的な治療も行っています。
自己肯定感やHSPなど、生きにくさを感じている方への専門的なカウンセリングも実施しています。
対面だけでなくオンラインカウンセリングも可能なので、外出が難しい休職中の方でも安心です。
あなたのペースで、一緒に確実な回復への道を歩んでいきましょう。

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この記事の監修者

丸田 英世

Heart Life代表・室長

<資格>

公認心理師[国家資格](No.7710) 臨床心理士(No.31071)

<所属学会>

日本臨床心理士会

<略歴>

横浜国立大学大学院臨床心理学専修卒業。卒業後、東京都市教育センターで発達に関する相談業務に従事。その後、神奈川県内の心療内科クリニックで心理士業務、東京都内心療内科・心理カウンセリングルームの心理士勤務を経て、2020年6月、渋谷・心理カウンセリングルーム「Heart Life~こころの悩み相談所~」を開業。2024年3月に「Heart Life~こころの悩み相談所~新宿店」を開業。

<公式SNS>

YouTubeアカウント:「心理カウンセラー【臨床心理士】がうつ病について語るCh」
公式Twitter
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