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HSPの人間関係がうまくいかない理由と対処法を解説

「相手にどう思われているか、常に気になってしまう」
 「何気ない一言をいつまでも引きずって、一人で反省会をしてしまう」
「人と会った後は、楽しかったはずなのに、なぜかどっと疲れている」

もしあなたが、このような悩みを抱え、人間関係の難しさを感じているのなら、それはあなたが「HSP(ハイリー・センシティブ・パーソン)」という、非常に繊細で敏感な気質を持っているからかもしれません。

HSPの人は、その生まれ持った豊かな感受性ゆえに、他人の感情や場の空気を敏感に読み取ることができます。それは素晴らしい才能である一方で、あまりにも多くの情報を無意識のうちに受け取り、深く処理してしまうため、人間関係において人一倍エネルギーを消耗し、傷つきやすい傾向があります。

「なぜ自分は、他の人のようにうまく人間関係を築けないのだろう」と、自分を責めてしまうこともあるかもしれません。

しかし、それはあなたの性格が悪いからでも、努力が足りないからでもありません。

この記事では、HSPの気質を持つ人が、なぜ人間関係でうまくいかないと感じやすいのか、その理由を特性と結びつけながら丁寧に解き明かしていきます。そして、その苦しさを和らげ、自分らしく心地よい人間関係を築いていくための、具体的な対処法や考え方のヒントを詳しくご紹介します。

HSPの人間関係がうまくいかない理由

 HSPの人が人間関係でつまずきやすい背景には、その繊細で敏感な気質が深く関わっています。

ここでは、HSPの人が対人関係で抱えがちな5つの傾向とその理由について見ていきましょう。 

緊張してしまう

HSPの人は、相手の些細な言動や表情の変化を敏感に察知する能力に長けています。そのため、初対面の人と会う時や、大勢の人がいる場では、「何か失礼なことをしてしまわないか」「相手を不快にさせていないか」と、常に周囲にアンテナを張り巡らせています。無数の情報を一度に処理しようとするため、脳が過剰に働き、強い緊張状態に陥りやすくなります。

その結果、頭が真っ白になってうまく話せなくなったり、ぎこちない態度になってしまったりすることがあります。 

他人の目を気にしてしまう

物事を深く考える特性を持つHSPの人は、他人からどう見られているか、どう評価されているかを過剰に気にしてしまう傾向があります。自分の言動が相手に与える影響を深読みし、「こんなことを言ったら、わがままだと思われるかもしれない」「これを断ったら、嫌われるかもしれない」と、常に相手の期待に応えようとします。

周りからのネガティブな評価を極度に恐れるあまり、本来の自分を抑え込み、当たり障りのない言動に終始してしまうことで、深い関係を築くのが難しくなってしまうのです。 

相手を優先してしまう

物事を深く考える特性を持つHSPの人は、他人からどう見られているか、どう評価されているかを過剰に気にしてしまう傾向があります。自分の言動が相手に与える影響を深読みし、「こんなことを言ったら、わがままだと思われるかもしれない」「これを断ったら、嫌われるかもしれない」と、常に相手の期待に応えようとします。周りからのネガティブな評価を極度に恐れるあまり、本来の自分を抑え込み、当たり障りのない言動に終始してしまうことで、深い関係を築くのが難しくなってしまうのです。

マイペースになってしまう

外部からの刺激に非常に敏感なHSPの人は、人との交流によって多くのエネルギーを消耗します。

そのため、一人になって心身を回復させる時間が不可欠です。しかし、その必要な休息を「付き合いが悪い」「何を考えているか分からない」と周囲から誤解されてしまうことがあります。

また、HSPの人は物事を深くじっくりと考えるため、素早い決断や返答が苦手な場合があります。その思慮深さが、周囲からは「マイペース」「反応が遅い」と見なされ、コミュニケーションのテンポが合わないと感じさせてしまうことがあるのです。 

萎縮してしまう

HSPの人は、相手の怒りや不機嫌な態度といったネガティブな感情に対して、人一倍強い恐怖やストレスを感じます。誰かが怒鳴っていたり、イライラした空気が流れていたりするだけで、自分が怒られているわけではなくても、心臓がドキドキし、体がこわばってしまいます。

過去に誰かを怒らせてしまった経験などがトラウマとなり、人と接する際に「また相手を怒らせてしまうかもしれない」という不安から、過度に萎縮してしまい、言いたいことが言えなくなってしまうことも少なくありません。

HSPの人間関係がうまくいかないときの対処法

人間関係の悩みは、HSPの気質を持つ人にとって大きな課題ですが、考え方や行動を少し工夫することで、その負担を大きく和らげることができます。

ここでは、心が楽になるための5つの対処法をご紹介します。 

相手の話を聞く側に切り替える

会話中に緊張してうまく話せない、何を話せばいいか分からなくなると悩んでいるのなら、無理に自分が話そうとするのをやめ、「聞き役」に徹してみることをおすすめします。HSPの人は、元来、共感力が高く、人の話に真摯に耳を傾けるのが得意です。相手の話に丁寧に相槌を打ったり、適切な質問を投げかけたりすることで、相手は「自分の話をしっかり聞いてもらえている」と感じ、心地よく話してくれます。自分が話すプレッシャーから解放されるだけでなく、相手への理解も深まり、結果的に良好な関係を築きやすくなります。

価値観を明確にする

他人の意見や感情に流されやすいと感じるなら、一度立ち止まって、「自分自身が何を大切にしたいのか」という価値観を明確にする時間を持ってみましょう。「誠実であること」「穏やかな時間を過ごすこと」「創造性を発揮すること」など、自分が人間関係や人生において譲れない軸を定めることで、他人の評価に一喜一憂することが少なくなります。自分の価値観という羅針盤を持つことで、他人に合わせるのではなく、自分の基準で物事を判断し、行動できるようになります。

自分の特性を理解する

なぜ自分は人よりも疲れやすいのか、なぜ些細なことが気になってしまうのか。その理由がHSPという「気質」にあると客観的に理解することは、自己嫌悪から抜け出すための非常に重要な第一歩です。「自分の性格が弱いからだ」と責めるのではなく、「自分は生まれつき、刺激に敏感な脳の仕組みを持っているんだ」と捉え直すことで、自分自身を冷静に、そして優しく見つめられるようになります。

自分の「取扱説明書」を手に入れるような感覚で、HSPに関する知識を深め、自分の特性と上手に向き合っていく方法を探しましょう。

空気感が合う人と話す

HSPの人は、必ずしも人付き合いが嫌いなわけではありません。むしろ、心から信頼できる相手とは、深く、豊かな関係を築くことができます。大切なのは、すべての人と仲良くしようと頑張りすぎないことです。話していて「なぜか疲れる」「違和感がある」と感じる相手とは、無理に関係を深める必要はありません。逆に、「この人といると、自然体でいられる」「穏やかな気持ちになれる」と感じるような、自分と波長や空気感が合う人を大切にしましょう。限られたエネルギーを、心地よいと感じられる人間関係に注ぐことが、心の健康を保つ秘訣です。 

HSPであることを受け入れる

自分の繊細さや敏感さを、克服すべき「欠点」や「弱点」と捉えている限り、人間関係の悩みから解放されるのは難しいかもしれません。HSPは、あなたの個性であり、変えようのない一部です。

その繊細さを受け入れ、「これも自分らしさなのだ」と肯定することが、何よりも大切です。繊細さがあるからこそ、人の痛みに気づけたり、芸術に深く感動できたり、物事の本質を見抜く力があったりします。自分の気質をありのままに受け入れることができたとき、他人の評価に振り回されることなく、自分軸で堂々と人と関われるようになります。

HSPが避けるべき人の特徴

自分の心を守り、無用なエネルギー消耗を避けるためには、どのような人と距離を置くべきかを知っておくことも大切です。これは、相手を批判するためではなく、自分を守るための健全な「境界線(バウンダリー)」を引くための知恵です。 

気分の浮き沈みが激しい人

感情の起伏が激しく、日によって機嫌が大きく変わる人は、HSPの人にとって非常にストレスの大きい存在です。

相手の気分がコロコロ変わるたびに、「何か自分が悪いことをしたのだろうか」と不安になり、常に相手の顔色をうかがって神経をすり減らしてしまいます。予測不能な感情の波は、刺激に敏感なHSPの脳を著しく疲弊させるため、意識的に距離を置くのが賢明です。 

ネガティブな発言をする人

他人の悪口や愚痴、批判など、ネガティブな発言を繰り返す人と一緒にいると、HSPの人はその負の感情を自分のことのように吸収してしまい、心に大きなダメージを受けます。共感力が高いため、相手のネガティブなエネルギーに同調してしまい、気分が落ち込んだり、ぐったりと疲れてしまったりします。自分の心の平穏を保つためには、こうした会話からはそっと離れる勇気も必要です。 

自己主張が激しい人

自分の意見を一方的に押し付けたり、高圧的な態度をとったり、人の話を遮って自分の話ばかりしたりする自己中心的な人は、HSPの人が最も苦手とするタイプの一つです。相手の強いエネルギーに圧倒され、自分の意見や感情を押し殺してしまいがちになります。健全なコミュニケーションは、お互いを尊重し、対等な立場で意見を交換することから生まれます。そうした関係が築けない相手とは、無理に関わる必要はありません。

HSPが人間関係を築くときの注意点

心地よい人間関係を築き、維持していくために、HSPの人が心に留めておきたい5つの注意点があります。

これらは、自分自身を大切にするための心構えでもあります。 

頑張りすぎない

良かれと思って、相手のために頑張りすぎてしまうのは、HSPの人の優しさの表れです。しかし、常に100%の力で人と関わっていると、必ずエネルギー切れを起こしてしまいます。人間関係においては、「60点くらいでちょうどいい」と考えるくらいの余裕を持つことが大切です。少し力を抜いて、完璧を目指さないこと。それが、長く、安定した関係を続ける秘訣です。 

相手に同意しすぎない

その場の空気を壊したくない、相手に嫌われたくないという思いから、本心では違うと思っていても、つい相手の意見に「そうだね」と同意してしまうことはありませんか。

しかし、安易な同意を繰り返していると、自分の本当の気持ちが見えなくなり、相手にも不誠実な印象を与えかねません。「あなたはそう思うんだね。私はこう思うな」と、相手の意見を尊重しつつ、自分の意見も穏やかに伝える練習をしてみましょう。 

現在の人間関係にこだわらない

もし、今の人間関係が苦しいと感じているのなら、その関係に固執する必要はありません。人は成長し、変化していくものです。学生時代の友人と、社会人になってから価値観が合わなくなるのは自然なことです。苦しい関係を無理に維持しようとするよりも、その関係からそっと離れ、今の自分に合った新しいコミュニティや繋がりを探す方が、ずっと建設的です。 

周り人に合わせない

周りの人たちと違う自分を、不安に思う必要はありません。みんなが楽しそうにしている飲み会が苦手なら、無理に参加する必要はないのです。あなたが心から楽しいと思えること、心地よいと感じる時間の過ごし方を大切にしてください。自分の感覚を信じ、周りに合わせるのではなく、自分のペースを守ることが、結果的にあなたらしい魅力を輝かせ、それに共感してくれる人との出会いに繋がります。 

自分を犠牲にしない

人間関係において最も大切なことは、自分自身を犠牲にしないことです。あなたがあなた自身の気持ちを無視し、我慢を重ねていては、決して幸せな関係は築けません。「疲れたな」と感じたら、一人になる時間を作り、しっかりと休みましょう。嫌なことは、勇気を出して「NO」と伝えましょう。あなたがまず自分自身を大切に扱うことで、周りの人もあなたを大切に扱ってくれるようになります。

人間関係がうまくいかないからといって自分を責めないで

HSPの繊細さや敏感さは、決して弱点ではありません。物事の本質を見抜く洞察力や、深い共感力、豊かな感受性は、あなただけが持つ素晴らしい才能です。大切なのは、その特性を正しく理解し、自分を責めるのではなく、自分に合った人との付き合い方や、心の守り方を知ることです。

頑張りすぎず、完璧を目指さず、まずは自分自身を一番に大切にすることから始めてみてください。あなたにとって心地よいと感じる人との繋がりを、少しずつ育んでいくことができれば、人間関係は苦しいものではなく、あなたの人生を豊かに彩る素晴らしいものになるはずです。

しかし、長年にわたって染み付いた考え方の癖や行動パターンを、自分一人の力で変えていくのは、簡単なことではないかもしれません。もし、人間関係の悩みで深く傷ついていたり、どうすれば良いか分からず一人で抱え込んでしまったりしているのなら、専門家の力を借りることも考えてみてください。

私たち「Heart Life」では、HSPの気質や人間関係の悩みに深い理解を持つカウンセラーが、あなたの心に優しく寄り添います。誰にも言えなかった気持ちを安心して話せる場所で、心の重荷を少し下ろしてみませんか。あなたが自分らしさを取り戻し、穏やかな気持ちで人と関われるようになるためのお手伝いを、心を込めてさせていただきます。

この記事の監修者

丸田 英世

Heart Life代表・室長

<資格>

公認心理師[国家資格](No.7710) 臨床心理士(No.31071)

<所属学会>

日本臨床心理士会

<略歴>

横浜国立大学大学院臨床心理学専修卒業。卒業後、東京都市教育センターで発達に関する相談業務に従事。その後、神奈川県内の心療内科クリニックで心理士業務、東京都内心療内科・心理カウンセリングルームの心理士勤務を経て、2020年6月、渋谷・心理カウンセリングルーム「Heart Life~こころの悩み相談所~」を開業。2024年3月に「Heart Life~こころの悩み相談所~新宿店」を開業。

<公式SNS>

YouTubeアカウント:「心理カウンセラー【臨床心理士】がうつ病について語るCh」
公式Twitter
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