生きづらさを感じている人はアダルトチルドレンかもしれません

こんにちは。

早いもので1月も下旬。

最近、「早いもので…」ということばばかり使っているような気もしますが

月日が経つのは風のように早いものです。

オミクロン株も猛威を振るいだして、再び閉塞感を感じるような気持ちになりますね。

そんな今日この頃、皆様、如何お過ごしでしょうか。

  

さて今日は、

生きづらさを感じているあなたは

もしかしたらアダルトチルドレンかもしれない、

と題してお送りします。

   

なんとなく生きづらさを感じていたり、

原因不明のメンタル不調を感じている、

もしかしたらアダルトチルドレンかもしれないと思っている方は、

是非最後までご覧ください。

   

【生きづらさとは?】

人が言う「生きづらさ」とはそもそも何でしょうか。

これを一口に言うことはできませんが、

私の経験をもとにお話ししたいと思います。

何を隠そう、

私も生きづらさを感じているひとりであります。

小さいころから

何となく周りの「フツー」が理解できなくて

集団行動が苦手、

人と関わるのが苦手、

人と関わってもうまく関係が結べない、と感じていました。

   

自分の中ではこの感覚がフツーと思っていたのですが、

どうやら違うということに自我が芽生える頃から

気づき始め、思い悩むことさえありました。

人の輪と言う小さな社会の中で自分が思うように

立ち振る舞えない、もどかしさ、

「あぁ本当はこういう風に過ごしたいのに」と

感じながら過ごしていました。

  

私が感じている生きづらさが生きづらさとするならば

生きづらさの定義としては

何となく人と違う感覚を持っているなぁと感じていて

集団行動や人と関わることが苦手に感じている、ということでしょうか。

   

【生きづらさの正体】

ではその生きづらさの正体って何なんでしょうか。

私も長年、その生きづらさの正体に気づけなかったからこそ

辛かったのだろうと思います。

   

気づいたのは、学生の頃、大学院生の時。

不登校になったことがありました。

その時に自分と初めて向き合うことになったのですが、

気づいたのは、

自分はいかに人の顔色を窺っていたかということ、

そして

どれだけ

人からの評価を気にしていたかということ。

そして、ここで初めて

自分の中で「生きづらさ」を認めることができたのです。

この「生きづらさ」を「認めること」、

これってすごく大切なことなんじゃないかなと思いますね。

そこに気づいたとき、自分の考え方は徐々に変化していきました。

   

あくまで私の場合に限ってかもしれませんが、

自分の中の生きづらさは

自分が「生きづらい」ということを認められていないことや

周りからどう思われるか、

過度に気にしていたり、評価を気にしていたりすることが原因だったのですね。

  

これって言ってしまえば、他人軸で生きているということ。

つまり、生きづらさを感じている方の特徴は、

他人軸で生きているということなのです。

  

【ACとは?】

生きづらさに悩み、カウンセリングに来室して頂く方は、決して少なくありません。

話を聞いてみると、実は、アダルトチルドレンだった、ということもあったりします。

アダルトチルドレンとは、

様々な問題を抱えた家族(両親の不和、虐待、経済的困窮、親が病気を持っている、

片親など=機能不全家族)の下で育ったために、

子供の頃から大人の役割を引き受け続けながら大きくなった人たちのことを

アダルトチルドレンと呼びます。

言い換えると小さいころに

親から愛情を貰えず、満たされない子どもの心を持ったまま大人になった人のことです。

ちなみにこの「アダルトチルドレン」という用語は、

診断名や病名ではありません。

なんとなく生きづらさを感じていらっしゃる人の多くはアダルトチルドレンであった、

ということはよくあることなのですね。

   

【ACの最大の特徴】

アダルトチルドレンの方は、例外なく生きづらさを感じているのです。

ACの最大の特徴にして生きにくさは、

「自分らしく振る舞えない」というところです。

小さいときから機能不全家族に育ったがために、

自分の気持ちも言えなかった、自分らしく振る舞えなかった、

子供らしく振る舞えなかった、だからこそ自分らしく振る舞えない、そこが生きにくさにつながっているのです。

  

だからアダルトチルドレンの方は、

自分の「辛い」「苦しい」という感情さえも抑圧してみないようにする傾向がありますから

辛いとか生きづらさを感じていたとしても

その気持ちすら押さえつけようとします。

   

でもどうか押さえつけないでください。

あなたが感じていることは、誰にも否定されるものではないのだから。

もし、あなたが生きづらさを感じているのであれば、

それは感じていることはおかしいことではありません。むしろあなたが感じていることが正しいのです。

   

【ACの生きづらさ】

アダルトチルドレンの方は、自分の感情を押し殺し、周りに過度に合わせていたり、

相手の顔色を窺ったりします。

極論、アダルトチルドレンの方は、他人軸で生きているのです。

他人ありきなのです。

他人からの評価も気にします。

他人がどう見られているか、他人の目が気になるのですね。

小さいときから親の顔色を窺って生きていたわけですから、ある意味当然ともいえます。

もし、あなたが今生きづらさを感じているのであれば

アダルトチルドレンかもしれません。

アダルトチルドレンは心の癒しが必要なのです。

ひとりで癒すことは永遠にできないのです。

アダルトチルドレンの幼少期に体験した

辛い体験がずっと心の中に存在して消せない心の傷になっているのです。

  

多くは親から受けた仕打ちなどですが、

人から受けた傷は

決してひとりで癒すことができません。

人から受けた傷は人からの温もりでまた、癒すことができるのです。

  

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この記事の監修者

丸田 英世

Heart Life代表・室長

<資格>

公認心理師[国家資格](No.7710) 臨床心理士(No.31071)

<所属学会>

日本臨床心理士会

<略歴>

横浜国立大学大学院臨床心理学専修卒業。卒業後、東京都市教育センターで発達に関する相談業務に従事。その後、神奈川県内の心療内科クリニックで心理士業務、東京都内心療内科・心理カウンセリングルームの心理士勤務を経て、2020年6月、渋谷・心理カウンセリングルーム「Heart Life~こころの悩み相談所~」を開業。2024年3月に「Heart Life~こころの悩み相談所~新宿店」を開業。

<公式SNS>

YouTubeアカウント:「心理カウンセラー【臨床心理士】がうつ病について語るCh」
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