こんにちは。
5月ももう下旬。早いものです。
外の空気も段々と適度に湿気がある夏の空気になっているなぁと感じる今日この頃ですが、
皆様、いかがお過ごしでしょうか。
さて本日は、うつ病についてのお話をしていきたいと思います。
是非最後までご覧くださいね。
【うつ病はしんどいもの】
「今まで元気に働いていたのに、ある日突然、原因不明の体調不良を感じてしまい、
心療内科受診をしたらうつ病だった」
このような形で
うつ病と診断された方は、
とてもショッキングだと思うし、
受け入れられない人もいるわけです。
どうしても日本には
「うつ病になる人はこころが弱い人だ」とか
偏見が飛び回っているところがありますから、無理もないです。
うつ病自体は、程度にもよりますけれど、
概してしんどいものです。
日々の活動がしたいと思えど、できない。
時に入浴や食事すら、まともにしたいと思えないことすらあり、
人間らしい生活すらままならないことだってある。
でも、もし
うつ病を受け入れることができずにいた人が、
時間が経ってある程度受け入れることができたならば、
次にどうするか?
うつ病を克服しようとするものですよね。
【うつ病の克服方法とは?】
ではうつ病を克服するとはどういうことか?
多くのうつ病の患者さんは
うつ病を「完治したい」と思っていることと思います。
この感覚は当たり前の感覚です。
例えば、
骨折したら、
元に戻したいと思うのは当然のことですし、
風邪をひいたら治したいと思うのは至極当然のことなのです。
うつ病もまた同じように
うつ病になったから治したい、と思うわけですよね。
ではうつ病の克服方法とはいったいなんぞや?ということなのですが、
結論から言うと、
うつ病は「治さなくて良い」ということです。
?
どういうことか?
読者の皆様は目が点になっていることでしょう。
うつ病は
一般的に
「こころの風邪」と言われています。
そしてうつ病の再発率はかなり高いと言われています。
6-7割くらいの方が
うつ病になって「完治した」と思っても
再びうつ病になる、ということ。
この割合ってとても多くないですか?
つまり「治った!」と思っても
油断は禁物な病気ということなのです。
この事実は、
うつ病は完治することが難しい病気であるということを物語っているのです。
「えっ、じゃあうつ病になったら一生、うつ病でいないといけないの?」と
思うことでしょう。
そう思うと不安だし、
絶望的な気持ちになるかもしれません。
でも少し物の見方を変えてみましょう。
例えば、
フツーの風邪。
これって1回引いたら二度とかからないですか?そうではありませんよね。
インフルエンザや新型コロナは?
一度かかっても何度も感染する危険性はあるわけです。
極端な話、
うつ病も同じです。
だってうつ病は「こころの風邪」なのですから。
こころが風邪をひくタイミングで
うつ病が再発することだってゼロではないのです。
じゃあどうすればいいのか?
【うつ病は「自分自身とどう付き合っていくか?」ということ】
答えは簡単。
うつ病を治そうと躍起にならなくて良いということ。
上手に付き合っていくということです。
うつ病の再発をゼロにすることはできませんが、
再発リスクを減らすことは、
これからの自分自身との付き合い方で可能なのです。
うつ病になったということは、
自分自身の性格と環境の相互作用で生じると言われます。
自分の性格を見直し、環境を見直すタイミング。
自分自身とどう付き合っていくか?
それを考えながら生活することでうつ病の再発リスクは減らせるのです。
うつ病と付き合っていくということは
自分自身とどう付き合いっていくかということと同じなのです。
だからうつ病は
無理に「完治」させようと思わない方がいいのです。
うつ病になりやすい人は、
どうしても完璧主義だったり生真面目だったりするので
「完治させよう」と思いがちですが
まず
その感覚を少し手放してみましょう。
完治するというよりもどう付き合っていくか?と。
これからも続く長い人生、
少しゆとりをもって
考える時間をとっても良いかもしれませんね。
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この記事の監修者
横浜国立大学大学院臨床心理学専修卒業。卒業後、東京都市教育センターで発達に関する相談業務に従事。その後、神奈川県内の心療内科クリニックで心理士業務、東京都内心療内科・心理カウンセリングルームの心理士勤務を経て、2020年6月、渋谷・心理カウンセリングルーム「Heart Life~こころの悩み相談所~」を開業。2024年3月に「Heart Life~こころの悩み相談所~新宿店」を開業。
<公式SNS>YouTubeアカウント:「心理カウンセラー【臨床心理士】がうつ病について語るCh」
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