「ひょっとしてうつ病かも?」と思ったらすること3選

こんにちは。

早いもので2月もあと1週間。

あっという間に北京五輪も閉幕しました。

選手たちの涙と汗をみて少なからず感動した人も少なくないでしょう。

そして、

本年度ももうすぐ終わりなんだなぁ、と思う今日この頃ですが

皆様、いかがお過ごしでしょうか。

  

さて今日は、ひょっとしてうつ病?と思った時にした方がいいことをお話します。

   

【こころの不調を敏感に感じること】

「今まで好きだったものがなぜか興味が持てない」

「なんとなく出不精になった」

「最近疲れやすい」

「食欲や性欲があまり湧かない」

今動画を見て頂いている方は、

このようになんとなく

「不調」を感じているのではないでしょうか。

  

「気のせいかな」とか

「すぐに治るだろう」と思って放置している方も多いと思います。

でも

こんな状態が2週間3週間1ヶ月と続くと

いよいよ、不安になり

「ひょっとしたらうつ病になっちゃったの俺?」

と思うかもしれません。

でも

これはすごく大切なことで

自分のこころの不調ってフツーに生きていれば

あまり感じない人が多いと思います。

   

実はこころの病気になる人って

自分の心の不調に気づかない人が多い、というよりも殆どです。

こころの病気の予防は、一番は何かといいますと

もうお気づきだとは思いますが

自分のこころの不調にいち早く気づくことなんです。

こころの不調を敏感に感じ取れれば

どうすればいいか対処することは容易です。

でも多くの人は、

こころの不調を感じ取れない人が多いのです。

  

その理由は、

私個人的な意見ですが

こころの不調とか問題ってあまり

重要視されないというか

「そんなもの気のせいだ」とか

「気合で乗り切れ」とか

そのような意味わからない精神論を

振りかざす人が多いからだと思うのですよね。

   

日本はまだまだだと思いますが

海外に目を向けると

心理カウンセリングを受けることはフツーのことであり

ひとりにつき、1カウンセラーがいるくらいなのです。

言ってしまえばかかりつけ医みたいなもの。

日本だとまだそのような文化は浸透していなくて、

こころの病気は

「ヤバイ人たちがいくもの」とか「こころが弱いやつ」という

差別や偏見がいまだにあるからだと思います。

だからもし今、

あなたがこころの不調かもしれない、と感じられているのであれば

それはあなたにとってとても良いことと思います。

  

理由は、先程もお伝えしたように、早期に対処できるからです。

こころの問題に限らず体の病気でもよく言いますよね。

「早期発見、早期治療」と。

これと同じなのですね。

こころの病気も未然に防ぐことは可能です。

それにはまず「早期発見」なのです。

  

では

「ひょっとしたらうつ病かも?」と思ったり、気づいたりした場合、

一体どう対処すればいいのか、今日はそれについてお話していきたいと思います。

   

【うつ病かも?と思ったらやること】

一番は休むことです。

とは言ってもすべてを休むことはできないでしょうから

休めないのであれば仕事をセーブしましょう。

できるだけいつもよりもエネルギー半減で過ごしましょう。

ここでエネルギーを使うと一気に体調不良を引き起こします。

まずは減速していくことが大事です。

そして、

2つめは、誰かに相談することです。

こころの問題って話しにくいのです。

けっこうセンシティヴな話題だから同僚や友人、恋人とか

周りの人にさえも話しにくくなる。

特にうつ病かも?と思っている人は心に余裕がないから

周りが場合によっては「敵」にみえたり、

「脅威」に感じたりすることもあると思います。だから尚更話せない。

そうするとだんだんと視野が狭まってしまい、余計に症状を悪化させるという悪循環になりかねません。

ですからここでは誰か話せる人に相談してみましょう。

   

それでも話せない場合は、カウンセリングで相談することもOK。

基本的にカウンセリングは継続的に取り組むことで効果を感じますが、

1回限りでの相談でもOKです。

話すことで自分のことを自分で客観的に捉えることもできます。

相談というと少し大げさに感じると思う方は、

まずは「話をしてみる」程度で考えてみてはいかがでしょうか。

  

そして3つめは、

焦らないでください。

人はいつもと違うことに敏感です。

今まで楽しめていたことが楽しめないとか、

いつもと自分が違う気がする、と

どうしても動揺してしまいがち。

そうすると「どうすればいいのだろう」と焦る気持ちになります。

だけれど、大丈夫。

一呼吸おいてください。

焦らないで。

きっと大丈夫です。

焦ると焦る分だけろくなことが起きません。

焦ることでもっと焦燥感は増しますし、

焦燥感が増すと何事に対しても前向きになれず、空回りするもの。

大丈夫です。あなたはひとりではありませんよ。先程もお伝えしたように

話をしてみてください。

   

何もこころの病気になるというのは決して珍しいことではありません。

うつ病は15人に1人がなると言われるもの。

だから

こころの病気になるのは、

あなたが悪いわけでも弱いわけでもないです。

本当にしんどいときは、

ためらわず心療内科やカウンセリングを受けてみましょう。

人によっては心療内科受診やカウンセリングを受けて話をしただけでも落ち着くこともあります。

   

#うつ病 #心が晴れない #適応障害 #休職 #心理療法 #自己肯定感 #公認心理師 #臨床心理士 #認知行動療法 #精神分析 #心療内科 #うつっぽい #相談

この記事の監修者

丸田 英世

Heart Life代表・室長

<資格>

公認心理師[国家資格](No.7710) 臨床心理士(No.31071)

<所属学会>

日本臨床心理士会

<略歴>

横浜国立大学大学院臨床心理学専修卒業。卒業後、東京都市教育センターで発達に関する相談業務に従事。その後、神奈川県内の心療内科クリニックで心理士業務、東京都内心療内科・心理カウンセリングルームの心理士勤務を経て、2020年6月、渋谷・心理カウンセリングルーム「Heart Life~こころの悩み相談所~」を開業。2024年3月に「Heart Life~こころの悩み相談所~新宿店」を開業。

<公式SNS>

YouTubeアカウント:「心理カウンセラー【臨床心理士】がうつ病について語るCh」
公式Twitter
公式Instagram

コメントする