カウンセリング後に落ち込む理由とは?継続のメリットや対処法を解説

カウンセリングをした後に落ち込むことはよくあるケースです。ただし、落ち込んだからと言ってネガティブに考える必要はなく、継続することで徐々に落ち着いてケースが一般的です。セッションの途中で気持ちが落ち着かなくなったら、カウンセラーに相談しながら自分のペースで進めていくこともできます。

本記事では、カウンセリング後に落ち込む理由、継続するメリット、対処法を解説します。

カウンセリング後に落ち込む理由


カウンセリングには、カタルシス効果があり継続することで、心の浄化を経て頭の整理が付きやすくなります。カタルシス効果とは、過去のつらい経験を他者に話すことで得られる安心感です。カウンセラーに話を聞いてもらうだけで心が落ち着く状態は、カタルシス効果の現れです。だたし、カタルシス効果には逆効果が作用する場合もあります。我慢してきた感情や過去のトラウマがフラッシュバックする等、心が不安定な状態になります

特に、怒りの感情が現れると攻撃的な態度になるため、話をしてしんどくなったり、気が滅入ることがあります。したがって、心の状態をコントロールするためにも、専門家のカウンセラーのサポートと指導が必要になります。

では、具体的に落ち込みの状態、感情が揺れる理由について確認しておきましょう。

現実の自分の課題・問題に向き合わないといけないから


心の整理できていない自分を直視しなければならないため、気が弱まっている状態では、さらに凹んでしまうこともあります。
抱えている課題や問題に向き合うことは、悩みの分析と整理をするために重要なプロセスです。

つらい経験や嫌な思い出に向き合うのは苦しいことですが、問題を解決するためには、
通らなければない過程であるため、カウンセラーのサポートを受けながら進んでいきましょう。

抑えていた感情がこみあげてくるから


つらい過去や苦しい体験によって苦痛が伴うこともあるので、怒りと悲しみが入り混じって感情に現れます。心理療法をする場合、包み隠さずに浮かんだことを言語化することを行うため、感情を表に出していく作業は必要になります。

悩みを打ち明ける場合は、冷静であったり感情的になることは仕方ありません。表出した感情は、カウンセラーと相談しながら整理していきましょう。

自分の気持ちを上手に伝えることができないから


特に、警戒心が大きかったり、自分をうまく見せようとするとうまく話ができなくなります。うまく話そうとする気持ちにはプレッシャーがかかるため、余計に話せなくなります。

さらに、話ができなくて沈黙すると、話が途切れないように無理に話そうとする傾向があります。普段通りに会話できないこともありますが、カウンセラーを信頼してゆっくり話していきましょう。

カウンセリングへ過剰な期待をしているから


相談者の大半は、話を誰かに聞いてほしいという希望を持っています。また、話を完全に理解してほしいという過剰な期待が、かえって気持ちの混乱を招きます。

カウンセリングを受ける場合は、100パーセント自分が正しいという気持ちを切り替えることが大切です。期待しない開き直りも必要になってきます。

カウンセラーが自分を理解してくれないように感じるから


カウンセラーに対して、不信感や敬遠する気持ちがあると、自分を理解してくれていないと感じるようになります。相手に対して理解を求める場合は、相手のことも理解をすることが大事です。
ただし、コミュニケーション不足が、発達障害による理由である場合は、症状も含めて相談していくようになります。

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カウンセリング後の気持ちの落ち込みの対処法


カウンセリングで落ち込みが生じた場合は、気持ちを切り替えるための対処法を抑えておきましょう。

早く改善することを期待しない


カウンセリングの回数は、相談者によって異なります。一回や数回で改善する場合、継続した話し合いが必要な場合、さまざまです。通う頻度も、数か月で終わる人もいれば数年通う人もいます。
早く改善したいという気持ちを優先すると、かえって時間がかかる要因となるため、カウンセラーの指導にしたがってマイペースで進めていきましょう。

カウンセリングでは上手に話す必要はないと知る


頭が混乱している心の状態では、うまく話せないこともあります。相談する際は、無理にうまく話すテクニックは不要で、時には沈黙になっても構いません。自分に合うペースでゆっくり時間をかけて気持ちを整えていきましょう。

自分にとって適したカウンセリング方法を考え直す


カウセリングにはさまざまな技法があるため、自分に適した方法を選びましょう。
自分自身の悩み、不登校や引きこもり、仕事の悩み、人間関係、男女間の問題、家族の問題など、問題の内容によってアプローチの仕方も変わってきます。

自分に合うカウンセラーを探してみる


カウンセラーとの相性も重視したポイントです。心理的な悩みがある場合は、臨床心理士や公認心理師の有資格者のカウンセラーが適しています。認知機能の低下などによって悩みが拡大している場合は、認知行動療法が適しています。

カウンセリングは、得意とする分野によって特徴が異なりますので、自分に合うカウンセラーを選びましょう。また、話がしやすい人柄も大事です。

関連記事:カウンセリングの受け方と受けるときに意識したいポイント

良いカウンセラーを選ぶポイント


良いカウンセラーを選ぶ場合は、カウンセラーとしての条件を兼ねそなえた人であることを確認しておきましょう。

カウンセラーの仕事は、相談者の悩みを聞いて分析し、整理した内容を相談者に伝えることです。また、共感できるような会話の流れも必要です。
相談者は深い悩みを持って相談を受けに来るため、どのような悩みにも柔軟性を持った対応が必要です。そのためには、専門性の高い知識と広い視野の情報を兼ねそなえ、経験が豊富であることが必要です。
カウンセラーとしての条件は、相談者の立場に立って柔軟性を持ってサポートしてくれることです。

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カウンセリングを継続するメリット


カウセリングは、継続することで悩みが徐々に解消することもあります。続けることのメリットを確認しましょう。

より深い話ができるようになる


初回セッションでは、不安な部分があっても回数をこなすことで、悩みがだんだん解消されて心の整理ができるようになります。カウンセラーとの相性も少しづつ良くなって、会話もしやすくなります。

自分をよく理解している人に相談できる


信頼できるカウンセラーと出会うことができれば、自分を理解してくれることに安心感ができて、気軽に会話できるようになります。
理解者がひとりでも増えることで悩みの問題も解消に近づきます。

適切な認知行動療法が行える


認知行動療法とは、偏った考えや行動を徐々に修正していく心理療法です。内面と向き合って思考の偏りをときほぐしていくため、回数を経て治療ができるようになります。

カウンセリング後の気持ちの落ち込みでお悩みならHeart Life こころの悩み相談所がおすすめ


カウンセリングを受けた後は、気が落ち込むこともあります。心の状態が安定しないと心配になることもありますが、信頼できるカウンセラーに相談しながら、継続した治療を進めていきましょう。

「Heart Life こころの悩み相談所」は、公認心理師・臨床心理士による対面によるセッションを重視した心理カウンセリング専門のカウンセリングルームです。カウンセリング後の落ち込みもしっかりケアをして安心してセッションが受けられます。

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カウンセリングは自分のペースで継続しましょう


カウンセリング後は、気が高ぶって感情的になったり、思うように話ができないこともあります。うまくいかないと中断したくなりますが、問題の解決から離れてしまうだけです。継続することで改善できることがたくさんあります。

もし、途中で辞めたいと感じたら、担当のカウンセラーに素直な気持ちを話してみましょう。悩みの糸口をほぐしてくれるのがカウンセラーの役割です。カウンセラーに心を開いて相談してみましょう。

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この記事の監修者

丸田 英世

Heart Life代表・室長

<資格>

公認心理師[国家資格](No.7710) 臨床心理士(No.31071)

<所属学会>

日本臨床心理士会

<略歴>

横浜国立大学大学院臨床心理学専修卒業。卒業後、東京都市教育センターで発達に関する相談業務に従事。その後、神奈川県内の心療内科クリニックで心理士業務、東京都内心療内科・心理カウンセリングルームの心理士勤務を経て、2020年6月、渋谷・心理カウンセリングルーム「Heart Life~こころの悩み相談所~」を開業。2024年3月に「Heart Life~こころの悩み相談所~新宿店」を開業。

<公式SNS>

YouTubeアカウント:「心理カウンセラー【臨床心理士】がうつ病について語るCh」
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