うつ病は休んだだけで治るのか?

こんにちは。室長の丸田です。

気付けば2月も後半。

今日の東京は寒いですが、

花粉も飛び出してきてそろそろ春の訪れでしょうか。

そんな今日この頃ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

さて

久しぶりのブログですが

今日はうつ病は休んだだけで治るのか?というテーマでお話します。

  

【休んだだけで治るのか?】

うつ病の治療は大きく3つあります。

「休養」「薬物療法」「心理療法」ですね。この3つが大事になります。

うつ病になった時によく

薬物療法もカウンセリングも受けたくない、抵抗する人がいます。

多分そういう方は「自分に限ってうつ病になんかなってない!」と

思いたいからかなとは思うんですけれど。

だけれどうつ病というのは誰にでもなるリスクのあるこころの病気ですから

自分に限って、ということはないのですね。

それでたまにですが

うつ病って休めばよくなるんですか?

みたいなことを聞かれることがあるんですけれど

実際どうなのか。

   

【休んだだけでは治らない】

結論から言うと休んだだけだと

うつ病はよくなりません。

なぜかということをこれから説明していきたいと思います。

   

そもそもうつ病は環境と性格の要因が影響して発症すると言われます。

性格というのは言い換えれば自分の捉え方ですね。

極端な話、なんでもネガティヴに捉える人もいれば

その逆でなんでもポジティヴに捉える人もいる。

うつ病って環境も影響するけれど、

実は自分自身の捉え方にクセがあるからなるんですよね。

うつ病の治療に休養は必要ですが

休養だけだと治りません。

理由としては

うつ病の発症は環境も影響している訳ですよ。

だから環境を変えなければ根本的には変わらないわけですね。

いくら1-2ヵ月休んだところで

うつ病の発症の要因になった環境にもどれば症状はでてきますよね。

そして自分の捉え方のクセですけれど

極論、うつ病になる人やうつ病になりやすい人って

同じ事をグルグルと考えているですよね。

これを反芻思考と言ったりします。

ポジティヴなことを反芻していればいいんですけれど

うつ病になる人ってだいたいがネガティヴなことを考えている。

例えば、朝同僚に挨拶したんだけれど無視された、ということがあったとして

うつ病になりやすい人は

「あいさつしたけれど無視されたってことは私のこと嫌いなのかな」とか

そういうことをずっと繰り返し考えてしまう。

うつ病は反芻思考が原因なんですよ。

反芻思考もその人の思考や捉え方のクセなわけですね。

反芻思考が強いとどうなるかというと

脳が疲れます。

身体は休まっていても脳が疲れるんですね。

ずっと考え事しているわけですからね。

となると休養して身体を休めていたところで

脳が休まらないからうつ病は良くならないんですよね。

   

うつ病がよくなる人は、はっきり言うと

この反芻思考をいかに減らせるかにかかっています。

だから自分の思考や捉え方のクセを

少し修正していく必要がある訳ですね。

ただ例外的に休養して回復していく人も中にはいます。

かなり稀ですけれど

かなり軽度のうつ病の人の場合ですね、その場合は休養をとって

ある程度自分なりに仕事量とかセーブしつつ過ごしていけば

休んだだけでなんとかなる人もいますが

先程もお伝えしたように例外と思って頂いた方が良くて

だいたいのうつ病と診断された方は

休養だけでは治りません。

   

うつ病の反芻思考の影響もあって脳も身体も疲れているので

まずは休養しつつ、疲れないようにするために服薬をします。

服薬と休養をしっかりとっていくとだんだんと調子が回復していきますので

少し状態が回復したらカウンセリングを受けて

自分の思考のクセや捉え方のクセと向き合っていき

自分のそのクセとどう付き合っていくか考えていくことが良いでしょう。

    

【休養は必須】

「休養だけでうつ病が治らないなら休まなくて良いのでは?」と

非常に極端に考える人もいるかもしれません。

結論から言うとそれは間違いです。

先程もお伝えしたように

うつ病の原因というのは反芻思考です。そして環境の要因も影響しています。

環境の要因というのは、例えば残業が多いとか、家庭で奥さんとの関係が冷え切っているとか

様々あるとは思いますけれど例えばそういったことです。

   

このように仮に環境も仕事や家庭がズタボロだったら?

身体的にも精神的にも疲弊しているんですよね。

それに加えて反芻思考も強ければ

疲れ切っているんですよね。

だから物理的に休養するのは必須なんです。

くれぐれも休養が必要ではないわけではないということですね。

休養は絶対に必要なことですから

もしうつ病の初期症状やうつ病の症状が現れているのであれば

ぜったいに休養は必要です。

ただ仕事は休みたくない!と考えている人もいると思います。

うつ病になりやすい人って真面目すぎるくらい真面目なので

そう思う人が多いんですね。

そういう人は仕事もプライベートもセーブしていきましょう。

セーブしつつ通院やカウンセリングを受けて頂けると良いと思います。

  

いかがでしたでしょうか。

それでは次回のブログでお会いしましょう。

  

    

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この記事の監修者

丸田 英世

Heart Life代表・室長

<資格>

公認心理師[国家資格](No.7710) 臨床心理士(No.31071)

<所属学会>

日本臨床心理士会

<略歴>

横浜国立大学大学院臨床心理学専修卒業。卒業後、東京都市教育センターで発達に関する相談業務に従事。その後、神奈川県内の心療内科クリニックで心理士業務、東京都内心療内科・心理カウンセリングルームの心理士勤務を経て、2020年6月、渋谷・心理カウンセリングルーム「Heart Life~こころの悩み相談所~」を開業。2024年3月に「Heart Life~こころの悩み相談所~新宿店」を開業。

<公式SNS>

YouTubeアカウント:「心理カウンセラー【臨床心理士】がうつ病について語るCh」
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