ネガティヴな「ことば」をブッ飛ばせ

よく見かけるSNSの誹謗・中傷。

思わず目をふさぎたくなります。

表現の自由、という武器の名のもとに

ある人をことばで攻撃する、

そしてそのことばに傷つき、時に反撃する。

極端な話、人間である限り、争いはなくならないのかもしれない。

そんなことを考えていた今日この頃でしたが、

誹謗・中傷までいかなくても

誰かから言われた

心無い一言に

ショックを受けたり、

その言葉を引きずってしまい

ブルーな気持ちになることは多かれ少なかれ

経験することではないでしょうか。

  

そんなときに

ずっと相手から言われた

ネガティヴな「ことば」を持っていると

精神的に疲弊しますよね。

「あぁ、そんなネガティヴなことば、さっさと忘れられたらいいのに!」

と思いますよね。

  

ところでなぜ

人から言われたネガティヴなことばを

ずっと考えてしまうのでしょうか?

答えはとても簡単です。

それは、

言われた内容を

繰り返し繰り返し

反芻しているからです。

  

たとえで言うと、

英単語の暗記、

社会科等の暗記など

する際に

皆さんどうしていますか?

殆どの方が

繰り返し繰り返し

思い出したり

ノートに書いたり

語呂を作ったり

して

覚えますよね。

つまり、英単語だったら

綴りを何度も何度も

思い出す、ということ。 

心理学の実験で

今日初めて覚えた学習内容を

一度でも思い出さない(反芻しない)と

24時間後にはすっかり忘れている、という研究もあります。

   

逆に言えば、

繰り返し反芻しない限り、

人は忘れていく生き物なのです。

  

ネガティヴな言葉に引っ張られるということは

つまり

何度もネガティヴな言葉を思い出しているからなのです。

ネガティヴなことばをブッ飛ばしたいのであれば

まず「思い出す」ことを止めよう。

その代わり、違うことを何度も繰り返し反芻しましょう。

最初はうまくいかないかもしれません。

なぜなら、ネガティヴなことを反芻してしまうのは

こころの「クセ」であるから。

半ば自動的に出てきてしまうんですよね。

だからこそ、

「意識」を変えてみてください。

別のことについて、繰り返し繰り返し考えてみよう。

すると

ネガティヴなことばの影響力が少なくなると思います。

  

皆さんも是非、実践してみてね。

   

この記事の監修者

丸田 英世

Heart Life代表・室長

<資格>

公認心理師[国家資格](No.7710) 臨床心理士(No.31071)

<所属学会>

日本臨床心理士会

<略歴>

横浜国立大学大学院臨床心理学専修卒業。卒業後、東京都市教育センターで発達に関する相談業務に従事。その後、神奈川県内の心療内科クリニックで心理士業務、東京都内心療内科・心理カウンセリングルームの心理士勤務を経て、2020年6月、渋谷・心理カウンセリングルーム「Heart Life~こころの悩み相談所~」を開業。2024年3月に「Heart Life~こころの悩み相談所~新宿店」を開業。

<公式SNS>

YouTubeアカウント:「心理カウンセラー【臨床心理士】がうつ病について語るCh」
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