気持ちの浮き沈みを治す方法4選

本日は気分の浮き沈みを治す方法について

いくつかご紹介したいと思います。

  

【気分の浮き沈み】

「気持ちの浮き沈みを治したい」というのも

これも相談内容として圧倒的に多いです。

「気持ちが浮き沈みがあるからなくしたい」とか

「気分の浮き沈みがあると疲れるから改善したい」とか

そう仰る相談者の方は多いです。

確かに浮き沈みが大きいと疲れるし、

沈んだ時が一番しんどいし

場合によっては落ち込みすぎたタイミングで自殺や自傷行為などのリスクも

高まると思いますので対処した方が良いでしょう。

あまりに浮き沈みが大きくて

仕事を欠勤してしまうとか学校を休みがちになるという状態になると

それは躁うつ病とか双極性障害というこころの病気の診断がつく場合もあります。

双極性障害というのは、

気持ちが落ち込むときと、

逆に気分が上がるときを交互に繰り返すのが特徴のこころの病気です。

以前は躁うつ病と呼んでいたんですが、呼び方が変わり今は双極性障害と言われることが多いです。

   

ちなみに自分が双極性障害と診断がつくかどうかのポイントは

一番は日常生活に支障をきたしているかどうかで判断されることが多いでしょう。

先程もお伝えしたように

気持ちの浮き沈みのために、

会社を突発的に休んでしまうことが多いとか

学校にいけないとか、そういう日常生活に支障が出ている状態であれば

診断がつく可能性があります。

そこまで日常生活に支障が出ていない場合でも双極性障害と診断される場合もあるので

心配な方は一度心療内科を受診してみてくださいね。

  

では

気持ちの浮き沈みを治したい場合はどうすればいいのか、今日は解説していきたいと思います。

   

【できるだけ気持ちが動かないような行動をする】

今日は3つご紹介したいと思います。

結論から言うと

「できるだけ気持ちが動かないように行動する」

「ことばにしてみる」

「落ち込んでいる自分を認める」

「上手に付き合っていく」

の4つかなと。

ひとつめの「できるだけ気持ちが動かないように行動する」というのは

どういうことかと言う話なんですけれど

気分の落ち込みって何かしらの出来事によって生じていることが多いんですね。

わかりやすい例でいえば、

今日は会社の上司から怒られた、から気持ちが落ち込んでしまった、みたいな

感じで落ち込む前に何か自分自身が落ち込むような出来事が起きていることが多いんですよ。

それが不可抗力の場合は仕方がないですが、そうじゃないことも意外とあるんですね。

例えば、嫌なニュースをみて気分が落ち込みやすい人がいたとして

じゃあそういうニュースを見なければいいんだけれど

怖いもの見たさじゃないけれど、ついつい見てしまう、

意外と気分の落ち込みが激しい人って避けてないことが多かったりするし

むしろそういう情報を取りにいったりしていることも多いんですね。

   

なのでできるだけそういう情報を取りにいかにようにすることが大事です。

一番、良くないなと思うのはSNSですね。

SNSは使い方によってはとてもいいツールなんだけれど

悪い使い方をすれば毒にもなるのですね。

特にカウンセリングに来室している方でSNSを見ている方がいたら

僕はSNSは観ない方がいいと言っています。

理由としてはSNSって膨大な情報があふれていて

自分にメリットのある情報もありますけれど、そうじゃない情報の方が多い。

そしてその情報に晒されることで気持ちが落ち込んでしまうことも多分にあるわけですね。

これは知り合いのユーチューバーなんですけれど、

ある動画を出してTwitterでも動画を紹介したら

その動画に対してのアンチコメントがつき、TwitterでもDMでアンチコメントがついて、

炎上したことがあるらしいんですね。

で結局その人はどうしたかというと、動画出してもコメントは承認制にしたり、

TwitterではYouTube動画を紹介しなくなったと

言っていました。これすごい大事で

これは自己防衛なわけですよ。

自分の心を守るためには自己防衛がとても重要なんですね。

もちろん有益な情報で自分にとって耳が痛いこととかをシャットダウンするということなら別ですけれど、

SNSの情報なんて正直、毒になる情報ばかりだと個人的には思っていますから

SNSで嫌な情報があればシャットダウンするべきなんです。

  

【ことばにしてみる】

2つめは言葉にすると良いです。

これを言うと嫌なことを言葉にすると嫌なことを思い出して辛い、と仰る方がいると思うんですけれど、

確かにそういう場合もあります。

だけれど7~8割くらいの人はことばにすると良いと思います。

なぜかといいますと、ことばにしないと

心の中で溜まっていってしまうわけですよね。

気持ちの浮き沈みがない人の方略のひとつに

たまらないようにしているということもあると思うんです。

嫌なことが心の中に溜まり過ぎたら辛いですよね。

だから定期的に出してあげる必要があるわけです。

    

それはアウトプット、

つまり言葉にしてみるということですね。

誰かに話してもいいでしょうし、日記のように書き出してもいいです。

とにかく心に溜まったものを出していくこと、それがとても大事です。

   

【落ち込んでいる自分を認める】

3つ目ですけれど落ち込んでいることが

悪いことだとか良くないことだとか

思っている人が多かったりしますけれど

そんなことないですよね。

人間ですから喜怒哀楽は当然あるし

怒ったり、悲しんだり、喜んだりするのは当然のことです。

でも気分の落ち込みが激しいと悩まれる方は

落ち込んでいる自分を認められない人が多かったりします。

だから「落ち込んでもいい」と認めてあげてください。

認めてあげることで少し気持ちが楽になることもあると思います。

落ち込むことは何度も言いますが

悪いことではありませんから

落ち込みたい時もありますよ。だから十分落ち込んでもいいんですよね。

   

【上手に付き合っていく】

最後4つ目ですけれど、これが一番重要なのかなとは思いますが

上手に付き合っていくことですね。

これはどういうことかというと

生きていれば嫌なことも楽しいこともあるわけですよね。

気持ちの落ち込みを0にすることはできません。

じゃあどうすればいいかって話なんですけれど

上手に付き合っていくしかないんですよね。

具体的に言えば、先程お伝えしたように落ち込まないような対策をするとか

嫌なことがあったら言語化していくとか

落ち込んでもいいと自分に言ってあげるとか

このような3つの方法を使うことで

少しは気持ちの落ち込みの度合いが軽減はしやすいとは思います。

日常生活で大事なことは

自分は落ち込みやすいから

極力落ち込まないような行動を心がけることや

落ち込んだらアウトプットしたり、落ち込んでもいいと認めてあげることを

繰り返していくことかなと。

これが上手に落ち込みと付き合うことなのではないかなと思います。

  

いかがでしたか。

それでは次回のブログでお会いしましょう。

  

  

この記事の監修者

丸田 英世

Heart Life代表・室長

<資格>

公認心理師[国家資格](No.7710) 臨床心理士(No.31071)

<所属学会>

日本臨床心理士会

<略歴>

横浜国立大学大学院臨床心理学専修卒業。卒業後、東京都市教育センターで発達に関する相談業務に従事。その後、神奈川県内の心療内科クリニックで心理士業務、東京都内心療内科・心理カウンセリングルームの心理士勤務を経て、2020年6月、渋谷・心理カウンセリングルーム「Heart Life~こころの悩み相談所~」を開業。2024年3月に「Heart Life~こころの悩み相談所~新宿店」を開業。

<公式SNS>

YouTubeアカウント:「心理カウンセラー【臨床心理士】がうつ病について語るCh」
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