「カウンセリングで依存症は治る?」
「依存症の原因や治療法は?」
「カウンセリングを受けられる場所は?」
娯楽の多い現代では、依存症で悩む方の悩みの種類も多くなりつつあります。
本記事では、依存症の概要やカウンセリングとの関連について詳しく解説していきます。
カウンセリングをうけたい方、依存症に悩んでいる方は、ぜひ最後までご覧ください。
依存症とは
依存症は、物質や行動に対して強い執着を持ち、自己の意思に反して繰り返し使用や行動を行う病態を指します。
主な依存対象は、薬物、アルコール、ギャンブル、食事など。
依存症は生理的・心理的な依存があり、頻繁な使用や行動が生活に支配的な影響を与えます。
継続的な使用や行動により、身体的・精神的な健康への悪影響が生じることも。
依存症は治療とサポートが必要であり、カウンセリングや薬物治療を通して回復を目指しましょう。
依存症の特徴
次に、依存症の特徴を以下の2つの観点から見ていきましょう。
- 物質依存
- 行動嗜癖
それぞれ解説していきます。
物質依存
物質依存は、依存症の一形態であり、薬物やアルコールなどの物質に対する強い執着や欲求が特徴です。
物質依存者は、使用量を増やしたり、使用を続けたりすることで快楽や脱抑制を追い求める傾向があります。
また、断薬や断酒による離脱症状を経験することも。
物質依存は生理的な変化や脳の神経回路の変化によってもたらされ、身体的・精神的な健康を著しく損なうことがあります。
物質依存の治療は、物質使用の管理や断絶、心理的なサポートが中心であり、専門家の指導のもと行われます。
行動嗜癖
行動嗜癖は、依存症の一形態であり、特定の行動に対して強い執着や欲求が生じる状態を指します。
例としては、ギャンブル、ゲーム、食欲、ショッピングなど。
行動嗜癖者は、その行動に時間やお金を費やし、ほかの活動や関係性を犠牲にすることがあります。
また、嗜癖行動を制御することも難しく、断ち切ることが困難な場合も少なくありません。
行動嗜癖は、脳の報酬系や快楽センターと関連しており、心理的な依存や快楽を追求する傾向があります。
治療では、行動パターンの認識と管理、心理療法などが行われます。
依存症の原因
依存症の原因は明確になっておらず、多くの要素が考えられています。
なかでも有力なのが、遺伝的要因、脳の化学物質の異常、環境要因やストレス、心理的な要因などです。
遺伝的な素因は依存症の発症リスクを高めることがあります。
また、脳の報酬系や快楽センターの働きに関与するドーパミンの異常な放出や受容体の変化も依存症に関連していると考えられています。
くわえて、環境要因やストレスの存在、心身の問題やトラウマなども依存症の発症を促す要素となるでしょう。
総合的なアプローチが必要であり、専門家の指導のもとで予防や治療が行われます。
依存症の治療法
依存症の治療法は、個々の状況に応じて適切なアプローチが取られます。
一般的に、薬物療法や心理療法が使用されます。
薬物療法では、依存する行動や物質に対するクラビンや抑制剤などが使用されることがあります。
心理療法では、認知行動療法や行動療法などが行われ、依存症に関連する思考や行動パターンを変えるための技術が教えられます。
また、家族や社会的なサポートシステムの構築も重要です。
組織やグループの参加、自助グループへの参加も支援されます。総合的な治療アプローチにより、依存症の管理と回復を促すことができます。
カウンセリングで依存症は治る?
カウンセリングで依存症は治るのか、不安な方は多いです。
しかし、むしろ依存症を改善するには、カウンセリングが効果的。
ここからは、以下の3つに分けて詳しく解説していきます。
- 期待できる効果
- カウンセリングの対象者
- カウンセリングを受けられる場所
それぞれ確認してください。
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期待できる効果
依存症へのカウンセリングには、個別の精神療法や認知行動療法的なアプローチが用いられます。
これにより、依存症の原因となっているストレスを根絶するための取り組みや、依存から抜け出すためのセルフコントロールを目指します。
個別の精神療法では、専門家が一対一で患者と対話し、依存の背後にある深層の問題を解決する形が主流です。
認知行動療法的な考え方に基づく集団精神療法では、ほかの人々との共有や経験交換を通じて、相互支援やポジティブな変化を促します。
これらのアプローチによって、依存症の克服に向けた効果を期待できます。
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カウンセリングの対象者
依存症へのカウンセリングは、依存症で苦しむ本人だけでなく、疑いがある人やその家族も対象です。
依存症の本人は、自身の問題に対処するための支援とリカバリーを受けることができます。
また、疑いがある人は、早期の介入と診断のフィードバックを受けることで、問題の進行を防ぐことができます。
家族にとっても、依存症は大きな負担となることがあり、家族支援も重要です。
カウンセリングは、依存症に関連する問題に対して、すべての関係者に適切なサポートを提供するための有用な手段です。
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カウンセリングを受けられる場所
最後に、カウンセリングを受けられる場所を3つ、紹介していきます。
- 精神科・心療内科
- 民間のクリニック
- オンラインサービス
それぞれ見ていきましょう。
精神科・心療内科
精神科・心療内科は、依存症患者がカウンセリングを受けることができる場所のひとつです。
ここでは専門の医師や心理カウンセラーが、依存症の治療とリハビリテーションを行います。
患者は安心して自身の問題や苦しみを共有し、個別の精神療法や認知行動療法などのアプローチを経て、依存から抜け出すためのスキルや戦略を身につけられるでしょう。
また、必要に応じて薬物療法も行われ、心身の安定と回復をサポートします。
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民間のクリニック
民間のクリニックも、依存症患者がカウンセリングを受ける場所として利用されます。
ここでは、依存症専門の医師や心理カウンセラーが個別のセッションを提供し、患者の問題に対処します。
クリニックは多様な治療法を用いており、認知行動療法やモチベーションの強化だけでなく、サポートグループの参加などのサービスを用意しているところも。
また、クリニックでは薬物療法やデトックスプログラムなども行われる場合があります。
民間のクリニックは、個別のニーズに合わせたカスタマイズされたサポートが魅力ですが、良し悪しに幅がある点が玉に瑕といえるかもしれません。
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オンラインサービス
オンラインサービスも、依存症患者がカウンセリングを受ける場所として利用できます。
自宅やどこからでもアクセスできる点が魅力です。
オンラインカウンセリングでは、専門の依存症カウンセラーや医師がビデオチャットやメッセージを通じて患者と対話します。
匿名性に関するニーズにも応えられるため、オンラインサービスは有用です。
また、柔軟な予約時間や、ほかの患者との支援を受けるためのグループセッションなども提供されています。
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カウンセリングで依存症は治る
今回は、依存症へのカウンセリングについて解説してきました。
カウンセリングは依存症治療において有効な手段のひとつです。
カウンセリングでは、患者の心理的要因やトリガー、問題行動の原因を探りながら、適切な対策や治療計画を立てることができます。
患者は自身の依存症についての洞察を深め、健康的なコーピングスキルを身につけられるでしょう。
また、カウンセリングは患者に対してモチベーションを高める役割も果たします。
しかし、依存症は個人によって異なるため、治癒には多様な要素が関与する場合があります。
そのため、総合的なアプローチを取ることが重要です。
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この記事の監修者
横浜国立大学大学院臨床心理学専修卒業。卒業後、東京都市教育センターで発達に関する相談業務に従事。その後、神奈川県内の心療内科クリニックで心理士業務、東京都内心療内科・心理カウンセリングルームの心理士勤務を経て、2020年6月、渋谷・心理カウンセリングルーム「Heart Life~こころの悩み相談所~」を開業。2024年3月に「Heart Life~こころの悩み相談所~新宿店」を開業。
<公式SNS>YouTubeアカウント:「心理カウンセラー【臨床心理士】がうつ病について語るCh」
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